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STマイクロ、第3四半期見通しが期待下回り株価急落

欧州の半導体大手STマイクロエレクトロニクス(STMicroelectronics NV)の株価が23日、14.9%安の49.56ユーロへと急落した。同日発表された2026年第2四半期決算後の第3四半期事業見通しが、市場の高い期待値を下回ったことが嫌気され、利益確定売りに押された。
第2四半期決算と第3四半期の見通し
同社が発表した2026年第2四半期の業績は以下の通り。
- 純売上高: 34億9000万ドル
- 売上総利益率: 34.8%
- 純利益: 2億2200万ドル(希薄化後1株当たり利益0.24ドル)
純売上高は会社見通しの中間値を上回る着地となった。しかし、同時に示された2026年第3四半期の事業見通しが、純売上高(中間値)で37億ドル、売上総利益率で37.0%となり、より積極的な回復軌道を織り込んでいた投資家の期待に届かなかった。
高いバリュエーションが裏目に
Ad決算発表前、同社の株価は年初来で156%以上も急騰しており、予想株価収益率(PER)は32.76倍と、業界平均の22.42倍を大幅に上回っていた。この割高なバリュエーションは、見通しに対するわずかな失望も許容しない状況を生み出していた。
また、全部門が前年同期比で2桁成長を遂げる中、「パワー&ディスクリート」部門の伸びが鈍化したことも、回復の広がりに対する懸念を強めた可能性がある。複数の証券会社が決算前に目標株価を引き上げていたことも、結果に対するハードルを高くしていた。
市場の反応と背景
経営陣はAIデータセンター向けの旺盛な需要を強調し、同分野の売上高目標を2026年に10億ドル超、2027年には20億ドル超へと引き上げた。しかし、この長期的な成長ストーリーも、短期的な見通しへの失望感を打ち消すには至らず、「材料出尽くし」の売りに繋がった。
さらに、当日の米国株式市場がS&P 500種指数やナスダック総合指数の下落に見舞われるなど、世界的な株式環境の軟化も半導体関連株への下押し圧力となった。高い期待値、それを下回るガイダンス、そしてマクロ経済環境の悪化という複合的な要因が、今回の大幅な株価下落を引き起こした。