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スペースX、ナスダック100の比率倍増へ 155億ドル超のパッシブ買いが発生見込み

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Sep 17, 20261 min read
スペースX、ナスダック100の比率倍増へ 155億ドル超のパッシブ買いが発生見込み

Summary

スペースXのナスダック100指数における構成比率が、四半期リバランスにより倍増する見通し。これにより、指数連動ファンドから155億ドルから220億ドル規模の機械的な買い需要が発生すると見込まれる。

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Background

米宇宙開発企業スペースX(ティッカー:SPCX)のナスダック100指数における構成比率が、9月18日(金)の取引終了時点で行われる四半期リバランスにより、現在の2倍以上に引き上げられる。これにより、同指数に連動するファンドから総額155億ドルから220億ドル(約2.3兆円〜3.3兆円)と推定される、今四半期で最大級のパッシブ(機械的)な買い需要が発生する見込みだ。

リバランスの背景

今回の変更は、スペースXの新規採用ではない点に注意が必要だ。同社は7月7日に既にナスダック100指数に採用されている。今回のイベントは、構成比率を調整する定期的な「リバランス」である。

比率が倍増する主な理由は、同社の浮動株(市場で取引可能な株式)の増加にある。IPO後のロックアップ期間が8月6日と20日に2度にわたり満了し、12億株以上が市場に放出された。これにより、同社の指数における構成比率は従来の約1.28%から約2.82%へと上昇する見通しだ。

市場への影響:巨額の買い需要

ナスダック100指数に連動する資産は、総額約1.7兆ドルに上る。これらの資金を運用するインベスコQQQトラスト(QQQ)などの上場投資信託(ETF)や投資信託は、新たな構成比率に合わせて機械的にSPCX株を買い付ける義務がある。この買い付けは、株価や市場センチメントに関わらず、18日の終値で実行される。

  • 推定されるパッシブ買い需要: 155億ドル~220億ドル
  • リバランス前の構成比率: 約1.28%
  • リバランス後の構成比率: 約2.82%
  • 増加する比率: 約1.54パーセントポイント
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モルガン・スタンレーは約155億ドルと試算しており、他の試算では最大220億ドルに達する可能性が指摘されている。これは、7月の指数採用時に発生した約43億ドルの買い需要を3.5倍から5倍上回る規模となる。

投資家への注意点と今後の展望

ただし、この大規模な買い需要が必ずしも株価上昇に直結するとは限らない。7月7日の指数採用時には、約43億ドルの買い需要があったにもかかわらず、株価は6%近く下落した。これは、リバランスを事前に見越して株式を保有していた機関投資家が、この機械的な買いを絶好の売却機会として利用したためだ。

強気派は、今回の買い需要が7月とは桁違いの規模であることや、同社の好調な事業ファンダメンタルズを指摘する。スペースXは2026年第2四半期に前年同期比91.9%増となる78億1000万ドルの収益を計上し、アナリスト予想を大幅に上回った。特にAIコンピューティング部門の成長は著しく、大型契約が相次いでいる。

一方、弱気派はリバランス後の展開を警戒している。10月下旬と11月中旬には、さらに23億株以上のロックアップ解除が控えており、大規模な供給圧力となる可能性がある。株価売上高倍率(PSR)が約106倍という高いバリュエーションも、失望の余地が少ないことを示唆している。

投資家にとって、金曜日のリバランスは重要な流動性イベントだが、その後の株価動向を保証するものではない。むしろ、今後のロックアップ解除や第3四半期決算を同社がどう乗り切るかが、株価の持続的な水準を測る上でより重要な試金石となるだろう。

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