Story

SAP株が急騰、予想上回るクラウド受注残を好感

ENTHMSVIIDZHZH-TWJAKOHI
Jul 24, 20261 min read
SAP株が急騰、予想上回るクラウド受注残を好感
Text size
Background

ドイツのソフトウェア大手SAP(SAPG)の株価が24日、6.0%急騰し135.98ユーロに達した。前日夕方に発表された2026年第2四半期決算において、投資家が最も注目していたクラウド事業の現行受注残がアナリスト予想を上回ったことが買い材料となった。

好感されたクラウド受注残

将来のクラウド収益の主要な先行指標となる現行受注残(契約済みの短期的なクラウド契約在庫)は、前年同期比27%増の229億ユーロに達した。この伸び率は、第1四半期の25%から加速しており、年度初めに経営陣が示していた慎重な見方を覆す結果となった。

ジェフリーズのアナリスト、チャールズ・ブレナン氏は、この受注残の力強さを「同四半期の堅調な受注モメンタムを明確に示している」と指摘。この好材料だけで株価の反発ラリーを牽引するのに十分であるとの見方を示した。

業績見通しと株価の背景

SAPは2026年通期の非IFRSベース営業利益見通しを、従来の119億~123億ユーロから118億~122億ユーロへとわずかに下方修正した。これは最近完了したDremio社およびPrior Labs社の買収に伴う希薄化を理由としている。一方で、通期のクラウド収益見通しは258億~262億ユーロで据え置かれた。

Sample IUX Markets – In-articleAd

今回の急騰は、株価が前日の23日に52週安値となる127.50ユーロ(2023年11月以来の低水準)を付けた直後であったため、より際立つ結果となった。決算発表が、売られ過ぎの状態にあった同社株に対する投資家心理を直接的に好転させるきっかけとなった形だ。

市場への影響

当日の欧州市場は、中東情勢の緊迫化や米国の新関税などを背景に、汎欧州STOXX 600指数が横ばいで推移するなど、全体的には軟調な地合いだった。そうした中、SAP株の上昇は、同社が構成銘柄として大きな比重を占めるドイツ株価指数(DAX)を下支えする要因となった。

投資家の間で懸念されていた需要減速の観測を払拭するクラウド受注残の好調さ、維持された収益成長見通し、そして売られ過ぎというテクニカルな要因が重なり、SAP株は市場全体の地合いとは対照的な、個別材料主導の力強い回復を見せた。

Back to latest news

LATEST