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サンディスク株が急反発、NAND市況への期待とアナリストの強気見解で

半導体メモリー大手のサンディスク(SNDK)の株価が9日の取引で5.1%上昇し、1,815ドルに達した。6月の史上最高値から約4分の1を失う急激な調整を経て、売られ過ぎと見た投資家からの買いが集まった。
アナリストの強気な見方が追い風
今回の株価上昇のきっかけの一つは、ゴールドマン・サックスのアナリスト、ジェームズ・シュナイダー氏が発表した決算プレビューだ。同氏はサンディスクに対する「買い」の投資判断と2,200ドルの目標株価を再表明し、8月13日に予定されている第4四半期決算について「NANDの継続的な供給逼迫に牽引され、非常に力強い四半期になる」との見通しを示した。
シュナイダー氏の2026年暦年の調整後1株当たり利益(EPS)予想は、市場コンセンサスを約30%上回る水準にある。これは、NANDの供給がタイトな状況や、大手ハイパースケール顧客におけるエンタープライズ向けSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の採用拡大が背景にある。
強気な見方を示したのはゴールドマン・サックスだけではない。
- バーンスタイン:7月8日に新規に「買い」推奨を開始。6月下旬には目標株価を3,000ドルに設定していた。
- バンク・オブ・アメリカ:7月1日に目標株価を2,500ドルに設定。
NAND市況の逼迫とテクニカルな反発
Adファンダメンタルズ面では、NAND市場の構造的な追い風が指摘されている。バーンスタインの調査によると、NANDの契約価格は引き続き大幅な上昇を示唆しており、サーバー向けの需要が供給を安定的に吸収しているという。この状況はサンディスクにとって有利に働くとアナリストはみている。
また、今回の株価上昇は、売られ過ぎた状態からのテクニカルな反発という側面も強い。サムスンの第2四半期決算発表をきっかけにメモリーセクター全体で「ニュースで売る」動きが広がり、サンディスク株は前週に急落。6月の上昇分を7月7日までにすべて失っていた。
市場への影響と今後の見通し
この日はナスダック総合指数が0.6%、S&P500種株価指数が0.4%それぞれ上昇するなど、市場全体が堅調だったこともサンディスク株の支援材料となった。ただし、水曜日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨でインフレへの懸念が示されたことは、市場の警戒感を一部残している。
総じて、アナリストからの強い支持、NAND供給の構造的な逼迫、ウォール街の目標株価から見て割安な水準、そしてハイテク株市場の回復という複数の要因が重なり、今回の反発につながった。決算発表まで1カ月以上あるため、当面の株価はメモリー価格の最新データやマクロ経済の動向に左右されやすい展開が続くとみられる。