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ABBによる買収提案を受け、ロトーク株が約67%急騰

Summary
スイスの重電大手ABBが英国の流量制御専門企業ロトークに対し、現金による買収を提案したことを受け、ロトークの株価が約67%急騰した。買収額は前日終値に対し73%のプレミアムとなる。
スイスの産業技術大手ABBが、英国の流量制御(フローコントロール)専門企業ロトーク(Rotork)に対し、現金による買収を提案したことを発表した。これを受け、16日の市場でロトークの株価は約66.9%という大幅な急騰を記録した。
買収提案の概要
ABBが提示した買収価格は1株あたり503ペンスで、ロトークの企業価値を約55億ドル(約41億3600万ポンド)と評価するもの。この価格は、2026年7月15日のロトーク株の終値に対し73%のプレミアムに相当する。また、許可された中間配当(最大3ペンス)を含めた総対価は1株あたり506ペンスとなる。
ロトークの取締役会は、ABBの分散型経営モデルや、ロトークを独立した事業部として運営する方針が、同社の事業、従業員、および利害関係者にとって有益であると判断。全会一致で株主に対し本提案への賛同を推奨することを決定した。
買収の戦略的意義
AdABBのモルテン・ヴィーロッドCEOは、「長年にわたりロトークに注目してきた」と述べ、今回の買収が「オートメーション分野の製品提供を現場レベルで拡大する、説得力のある戦略的適合性を持つ」との確信を示した。ロトークは2025年度に約10億ドルの収益と24.6%の調整後営業利益率を記録しており、ABBは同社を高品質な資産と見なしていた。
ABBは価値創造型の買収を資本配分戦略の一環としており、今回の買収資金は既存の現金(2026年6月30日時点で約58億ドル)およびコミットされた銀行融資枠によって賄われる。また、2026年下半期に完了予定のソフトバンクへのロボティクス事業売却で得られる約48億ドルの純現金収入も充当される見込みだ。
今後の見通し
この取引は、ロトークの株主投票および慣習的な規制当局の承認を経て、2027年上半期に完了する見込み。買収発表を受け、ロトークの株価は買収提示価格をわずかに下回る水準で取引されている。これは、取引完了までのリスクを織り込む市場の慣行に沿った動きである。