Story

英ポンド下落、米利上げ観測とインフレ加速が重し

ENTHMSVIIDZHZH-TWJAKOHI
Sep 16, 20261 min read
英ポンド下落、米利上げ観測とインフレ加速が重し

Summary

16日の外国為替市場で英ポンドが下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測がドルを押し上げる一方、英国のインフレ加速がイングランド銀行(BOE)の追加利上げ期待を強めるには至らなかったことが背景にある。

Text size
Background

16日の外国為替市場で英ポンドが軟調に推移した。米連邦準備制度理事会(FRB)がほぼ確実に利上げに踏み切るとの見方が市場で織り込まれる中、英国で発表されたインフレ指標がポンドの上値を抑える材料となった。

ポンドドル(GBP/USD)は1.3474ドルへと0.036%下落した。FRBが政策金利を決定する連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、ドルが主要通貨に対して広く買われている。

FRBの利上げ観測がドルを支援

市場では、FRBが今回の会合で政策金利を25ベーシスポイント引き上げ、4%にすることが確実視されている。INGのFXストラテジスト、フランチェスコ・ペソレ氏は、債券投資家が求める金融引き締めの規律を伝えるには「ハト派的な利上げ」では不十分かもしれないと指摘する。

同氏は、FRBが「さらなる引き締めへの前向きな姿勢」を示すことで、政策の信頼性が高まりドルを支える可能性があると分析。市場の関心は、会合後に予定されているケビン・ウォルシュ議長の記者会見に集まっている。

英インフレは加速もBOEの姿勢変えず

Sample IUX Markets – In-articleAd

英国で発表された8月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3.1%の上昇となり、7月の2.9%から加速した。これは、予想されていた燃料費の7%という大幅な上昇が主な要因である。

しかし、アナリストは、このデータがイングランド銀行(BOE)をよりタカ派的にさせる可能性は低いと見ている。食品価格の伸びが前年比1.1%と落ち着いているほか、変動の激しい項目を除いたコアサービスインフレも3.4%に抑制されているためだ。INGは、エネルギー価格の高騰が持続し、インフレ率が4%を超えない限り、BOEは2027年まで金利を据え置くと予想している。

市場への影響

こうした状況は、通貨ペアの動向にも影響を与えている。BOEのハト派的なスタンスが意識される中、INGはユーロポンド(EUR/GBP)が今後数日で0.860ポンドを超える可能性があると指摘している。

米国の金融引き締め期待がドルを支える一方で、英国の金融政策は据え置きが続くとの見方が、ポンドの上値を抑える展開となっている。今後の焦点は、FRBが示す将来の金利見通し(ドット・プロット)と、ウォルシュ議長の記者会見での発言に移る。

Back to latest news

LATEST