Story
原油価格、2週間ぶり高値圏に ホルムズ海峡の封鎖継続で

Summary
中東の地政学リスクの高まりを受け、原油価格が続伸し、約2週間ぶりの高値水準に近づいている。世界的な石油供給の要衝であるホルムズ海峡の封鎖を巡る米国とイランの対立が長期化するとの懸念が背景にある。
中東の地政学リスクを背景に原油価格が続伸し、約2週間ぶりの高値水準に近づいている。世界的な石油供給の要衝であるホルムズ海峡の封鎖を巡り、米国とイランの交渉が停滞していることが、市場の供給不安を強めている。
原油価格の動向
米東部時間12日午後9時03分(日本時間13日午前10時03分)時点で、国際的な指標であるブレント原油先物は0.7%高の1バレル=89.55ドル、米国産WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物は0.8%高の83.89ドルで取引された。中東情勢の緊迫化が価格を押し上げる主な要因となっている。
ホルムズ海峡を巡る米イランの対立
ホルムズ海峡の通航再開を巡る米国とイランの交渉は、ほとんど進展が見られないままだ。イランは今週初め、米国が賠償要求を受け入れない限り海峡の封鎖を続けると示唆した。これに対し、トランプ米大統領は強硬な反対姿勢を明確にしている。
Ad特に、米国がイランに向かっていたとされる船舶を攻撃したと発表した後、両国間の緊張はさらに高まっている。この膠着状態が、世界のエネルギー供給に対する長期的な懸念を生んでいる。
市場への影響と背景
ホルムズ海峡は、紛争前には世界の石油供給量の約20%が通過する極めて重要な海上交通路であり、その封鎖は世界のエネルギー市場にとって大きな不確実性要因となっている。
供給不安をさらに煽っているのが、イエメンでイランの支援を受けるフーシ派による紅海での商船攻撃だ。フーシ派はサウジアラビアに対する海上封鎖を宣言しており、今週も攻撃を継続している。これら一連の動きは、中東紛争が短期的に緩和する可能性は低いことを示唆しており、石油供給がさらに滞るとの懸念が原油価格を支えている。