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ノバルティス株が急落、有望新薬候補の治験が相次ぎ失敗

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Sep 8, 20261 min read
ノバルティス株が急落、有望新薬候補の治験が相次ぎ失敗
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スイスの製薬大手ノバルティス(NOVN)の株価が急落した。同社が開発中の筋強直性ジストロフィー1型(DM1)治療薬候補「del-desiran」の第III相臨床試験が主要評価項目を達成できなかったと発表したことが背景にあり、株価は一時10.3%安の112.60スイスフランまで売り込まれた。

相次ぐ治験失敗で成長期待が後退

今回失敗が報告されたのは、約150人の患者を対象に54週間にわたって実施された国際共同第III相HARBOR試験です。del-desiranは、DM1の筋硬直を測る主要な指標である「ビデオによる手の開閉時間」において、プラセボ(偽薬)と比較して統計学的に有意な改善を示すことができませんでした。DM1は現在承認された治療法のない進行性の神経筋疾患です。

投資家心理を特に悪化させたのは、これが短期間で2件目の大規模な治験失敗である点です。同社は数日前にも、Ionis Pharmaceuticalsと共同開発していた心血管疾患治療薬候補「pelacarsen」の第III相試験が主要評価項目を達成できなかったと発表していました。del-desiranは、経営陣がかつてピーク時売上高が50億ドルを超えると見込んでいた大型候補薬だっただけに、失望感が広がりました。

市場への影響と今後の見通し

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一連の失敗は、同社の研究開発パイプラインに対する信頼を揺るがし、短期的な成長ストーリーの再評価を迫るものとなりました。ノバルティスはスイス市場指数(SMI)の主要構成銘柄であるため、同社の株価急落は指数全体を押し下げる一因となりました。

さらに当日は、地政学的緊張を背景とした原油価格の上昇がインフレ懸念を再燃させ、欧州中央銀行(ECB)の政策決定を前に市場全体がリスクオフムードに包まれていました。このような地合いの悪さも、ノバルティス株への売り圧力に拍車をかけました。

ノバルティスは、2025年から2030年までの5年間の売上高の年平均成長率(CAGR)見通しを5~6%で維持すると再確認しています。しかし、2つの後期開発段階にあった大型候補薬が相次いで頓挫したことで、その収益予測の前提が崩れた形となり、投資家は今後の成長軌道に厳しい視線を向けています。

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