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ナイキ株、強弱観対立——復活への期待と中国事業失速の懸念

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Jul 16, 20261 min read
ナイキ株、強弱観対立——復活への期待と中国事業失速の懸念

Summary

ナイキの株価が52週高値から約45%下落し、投資家の見方が二分している。強力なブランド力を背景とした復活期待がある一方、中国事業の不振やライフスタイル部門の縮小が重しとなっている。

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米スポーツ用品大手ナイキ(NKE)の株価が52週高値の80.17ドルから45%下落し、44ドル台で推移している。この大幅な下落を受け、市場では同社を「絶好の買い場」と見る強気派と、「さらなる下落リスク」を警告する弱気派の意見が真っ向から対立している。

弱気派が懸念する複数の逆風

弱気派が最も懸念するのは、主要市場である中国での不振だ。直近の四半期で中華圏の売上高は前年同期比12%減の13億ドルに落ち込み、アンタ(Anta)やリーニン(Li-Ning)といった現地ブランドにシェアを奪われている。経営陣も「今後6ヶ月で環境が大幅に改善するとは想定していない」と厳しい見通しを示した。

さらに、売上高の約60%を占めるライフスタイル部門の縮小も深刻だ。「エアフォース1」などの定番商品が不振で、2027年春まで新製品の投入が見込めない状況が続く。経営陣は2027年度第2四半期まで「1桁台前半から半ばの減収」を予想しており、短期的な業績回復は難しいとの見方が強い。デジタル売上の前年同期比26%減も、消費者離れの兆候として懸念されている。

強気派が期待する「復活のシナリオ」

一方、強気派はナイキの圧倒的なブランド力と構造的な強靭さを指摘する。同社が24年連続で増配を続けている事実は、その証左だとされる。ランニングなどのパフォーマンス部門は全地域で成長しており、新たな顧客層へのアプローチも進んでいる。

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バーンスタインは、ナイキの株価目標を72ドルとし「アウトパフォーム」の評価を維持。昨年の過剰在庫一掃や経費削減が進むことで、売上回復に先立って利益率が改善する典型的な「消費者ブランドの復活劇」が始まると分析している。また、エリオット・ヒルCEOによる自社株買いも、経営陣の自信の表れと捉えられている。

市場の焦点は11月の投資家向け説明会へ

現在のナイキ株は、長期的なブランド価値への信頼と、短期的な業績悪化への懸念が交錯する典型的な「好機だが時期尚早」という状況にある。市場関係者の多くは、次なる大きな変動要因として11月16〜17日に予定されている投資家向け説明会に注目している。

新CFOのデイブ・デントン氏から中期的な経営指針や2027年の製品計画が示されることで、市場の雰囲気が一変する可能性がある。それまでは、中国市場や新学期商戦の動向をにらみながら、株価は40ドルから48ドルのレンジで推移するとの見方が多い。

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