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KLA株が時間外で急落、慎重な業績見通しが失望売り誘う

Summary
半導体製造装置大手のKLAコーポレーションは、第4四半期決算が市場予想を上回ったものの、同時に示した業績見通しが投資家の高い期待に応えられず、株価は時間外取引で大幅に下落した。
半導体製造装置メーカーのKLAコーポレーションの株価が、28日の時間外取引で9.5%急落した。同日発表した第4四半期決算は売上高・利益ともに市場予想を上回ったが、同時に公表した今後の業績見通しが、高騰していた株価を正当化するには力強さに欠けると投資家に判断された。
決算は予想上回るもガイダンスが重荷に
KLAが発表した第4四半期決算では、1株当たり利益(EPS)が1.05ドルとアナリスト予想(1.00ドル)を上回り、売上高も36億6000万ドルとコンセンサス予想(36億ドル)を上回る好調な内容だった。
しかし、市場が問題視したのは2027年度の業績見通しだ。同社はEPSを1.06ドル~1.26ドル(コンセンサス予想1.13ドル)、売上高を38億ドル~42億ドル(同39億1000万ドル)のレンジで示した。この見通しはアナリスト予想を明確に超えるものではなく、むしろ予想値を挟む形となったため、AI関連需要への高い期待が織り込まれていた株価には不十分と受け止められ、売りを誘発した。
中国との競合懸念も背景に
Ad今回の株価下落は、複数の懸念材料が背景にある。市場では以前から、半導体メーカーによるウェハファブ装置(WFE)への投資削減や、地政学的な輸出規制がKLAの海外収益にリスクをもたらすと警戒されていた。
さらに決算発表前には、中国の政府系企業が国産のDUV(深紫外線)リソグラフィ装置の量産に成功したとの報道が伝わっていた。これにより、中国の半導体メーカーが欧米の製造装置への依存度を低下させる可能性が浮上し、投資家心理を悪化させていた。こうした状況下で示された慎重な見通しが、高バリュエーションへの懸念と相まって売り圧力につながった形だ。
市場全体の動きとは逆行
同日の米国株式市場は、S&P 500が0.04%高、ナスダック総合指数が0.11%高とほぼ横ばいで引けており、KLAの時間外での急落は市場全体のマクロ的な要因ではなく、同社固有のニュースに起因するものであることが示された。投資家は、AIインフラ投資に牽引される需要拡大の中で、KLAが高い株価評価を維持できるか注視していたが、今回のガイダンスはその問いに明確な答えを示さなかった。