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キオクシア株が大幅安、海外半導体大手の決算を前に警戒売り

NAND型フラッシュメモリ大手、キオクシアホールディングスの株価が12日の取引で急落した。株価は一時、前日比9.3%安の6万9850円まで下落。今週に控える海外の主要半導体企業の決算発表を前に、投資家がリスク回避姿勢を強めたことが背景にある。
主要企業の決算を控え様子見ムード
今週は、半導体製造装置世界最大手のASML(オランダ)と、世界最大の半導体ファウンドリである台湾積体電路製造(TSMC)が決算を発表する予定だ。両社の業績は、AI(人工知能)関連の設備投資やメモリ需要の先行きを占う上で極めて重要な指標と見なされている。
このため、投資家はこれらの決算内容を見極めたいとの思惑から、これまで大きく上昇してきた半導体関連株の持ち高を調整する動きを強めている。この日の東京市場では日経平均株価も下落基調となり、半導体やAI関連銘柄が全体の下落を主導した。
アナリストの弱気な見方も重荷に
市場の慎重なムードに加えて、米証券会社バーンスタイン(Bernstein)が先月示した弱気な見方も、引き続き株価の重荷となっている。同社はキオクシアの投資判断を「売り」とし、目標株価を4万円に設定している。
Adバーンスタインは、NAND価格の上昇やAI需要を背景とした短期的な好業績は認めつつも、市場は現在のピーク時の収益が長期的に持続可能であるかのように過大評価していると指摘。これは、他の多くのアナリストが強気な見方を示す中では対照的なスタンスとなっている。
これまでの株価上昇と背景
キオクシアの株価は、2024年12月の上場以来、52週安値の2,270円から驚異的な上昇を遂げてきた。今回の下落は、52週高値の11万2700円からの大幅な調整となる。
今回の株価下落は、同社固有の悪材料が出たわけではない。むしろ、世界的な半導体セクターの決算を前にした警戒感、一部アナリストの慎重な見方、そしてこれまでの急騰を受けた利益確定売りが複合的に作用した結果とみられる。