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金鐘股份、上場後初の赤字で蔚来資本が出資へ 約25%割引で第2位株主に

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Sep 8, 20261 min read
金鐘股份、上場後初の赤字で蔚来資本が出資へ 約25%割引で第2位株主に
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自動車部品メーカーの広州金鐘汽車配件股份有限公司(金鐘股份、301133.SZ)は9月7日夜、電気自動車(EV)大手・蔚来(NIO)傘下の投資会社である蔚来資本(NIO Capital)を戦略的投資家として迎え入れると発表した。上場以来初の通期赤字に陥る中、同社の筆頭株主らが保有する株式19.50%を、蔚来資本が設立したファンドに総額約5.86億元で売却する。

取引の概要

金鐘股份の公告によると、同社の筆頭株主である広州思呈睿企業管理有限公司および実質的支配者らが、保有する株式合計2368万6000株(総株式の19.50%)を蔚来資本傘下のファンド「杭州蔚致」に譲渡する契約を9月3日に締結した。譲渡価格は1株あたり24.73元で、総額は約5.86億元となる。

この譲渡価格は、発表前営業日(9月7日)の終値33.13元を約25.35%下回る水準。契約で定められた譲渡価格の下限(契約締結前営業日の終値の80%)で設定された。この発表を受け、翌8日の同社株価は急落し、前日比13.01%安の28.82元で取引を終えた。

業績不振と契約条件

金鐘股份は2021年11月に深圳証券取引所の創業板に上場したが、近年業績が悪化している。2025年通期の純損益は751.66万元の赤字となり、上場以来初の通期赤字を記録。2026年上半期も赤字額は3429.14万元に拡大し、収益性の改善が急務となっている。

今回の株式譲渡には、厳しい条件が付帯している。

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  • 業績保証: 譲渡側は、金鐘股份が2027年度から2029年度までの3年間で、合計1.5億元以上の純利益(税引後、非経常損益控除後とのいずれか低い方)を達成することを保証する。
  • 資金還流: 譲渡側は、株式売却で得た資金のうち2.56億元以上を、金鐘股份に無利子融資の形で提供し、事業運営を支援する。
  • 取締役派遣: 蔚来資本は、金鐘股份の取締役会(8名で構成)に非独立取締役2名を指名する権利を得る。

蔚来資本の狙いと今後の課題

蔚来資本は、新エネルギーや自動車分野への投資に特化しており、過去には寧徳時代(CATL)や容百科技など、サプライチェーンの有力企業に投資してきた。金鐘股份はすでに蔚来汽車(NIO)のサプライヤーの一つであり、今回の出資は財務的な投資にとどまらず、自動車外装部品の供給網を安定させる戦略的な狙いがあるとみられる。

市場専門家は、今回の取引を「戦略投資とガバナンスの連携」モデルと分析。蔚来資本は経営権を握ることなく、中核部品メーカーとの連携を深め、サプライチェーンの変動リスクを低減することを意図しているとの見方を示した。金鐘股份にとっては、資金調達に加え、蔚来グループからの受注拡大が期待される。

ただし、本件の実行には不確定要素も残る。筆頭株主らによる今回の株式売却は、上場時に自発的に設定した「年間譲渡株式数を保有分の25%以内に留める」という誓約に抵触する可能性がある。そのため、この誓約の免除について株主総会の承認を得る必要があり、取引が最終的に完了するかは依然として不透明だ。

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