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インスタカート株が下落、コストコとドアダッシュの提携懸念で

食品配達サービス大手インスタカート(親会社メープルベアー、NASDAQ: CART)の株価は、主要な提携先であるコストコ(NASDAQ: COST)が競合のドアダッシュ(NASDAQ: DASH)と提携する可能性への懸念から売り圧力が強まり、米市場の取引で3.5%安の47.76ドルまで下落した。
コストコとドアダッシュ提携の可能性
調査会社エッジウォーター・リサーチは、ドアダッシュがコストコとの提携を強化する可能性が高まっているとの見方を示した。これがインスタカートにとって短期的なリスク要因になると指摘している。
現在、インスタカートは米国においてコストコと準独占的な関係を維持しているが、一部地域ではウーバーイーツもサービスを提供している。ドアダッシュはすでに米国外でコストコと提携しており、米国市場への進出は自然な流れと見なされている。
市場への影響と今後の見通し
エッジウォーター・リサーチによると、コストコは今後、配達サービスを会員限定に移行すると予想されている。これは現在、非会員でもインスタカート等を通じて注文できる仕組みからの変更点となる。
Ad同社は、ドアダッシュとの提携が実現した場合、インスタカートの短期的な流通取引総額(GTV)の成長に「中程度の影響」を及ぼすと分析。ただし、これは主に「ヘッドラインリスク」であり、長期的なファンダメンタルズの見通しを変えるものではないとしている。また、コストコのエグゼクティブ会員向け特典(150ドル以上の注文で10ドルのクレジット付与)は、引き続きインスタカート限定で提供される見込みだ。
競争激化と市場心理
この報道に先立ち、市場ではインスタカートを取り巻く競争環境の激化がすでに懸念されていた。8月下旬には、ローゼンブラットが同社のオンライン食料品配達における主導的地位が軟化しているとして、投資判断を「中立」で開始していた。
ウォール街のアナリストの間でも見方が分かれており、ここ数週間でコンセンサス収益予想は小幅に引き下げられていた。明確な好材料がない中で、マクロ経済環境の軟化と競争激化への懸念が重なり、今回の株価下落につながった。現在の株価は52週安値の32.73ドルを大きく上回るものの、52週高値の52.68ドルからは大きく下落している。