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IAGオプション市場、強気のコールが99%超 テクニカル指標の弱気シグナルと対立

インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)のオプション市場において、特定の取引セッションでコール・オプション(買う権利)が全体の99.6%を占めるという、極めて強気な資金フローが観測された。これはヘッジ目的の取引ではなく、明確な方向性を持った戦略的な買いとみられる。
異例のコール買い、99%超が集中
この動きの中心となったのは、出来高がそれぞれ未決済建玉(OI)と一致する、二つの新規の大口ポジションである。具体的には、1セッションで5,500枚のコールが取引されたのに対し、プット・オプション(売る権利)はわずか22枚だった。
- 2026年12月18日満期、権利行使価格150ペンスのコール: 3,000枚
- 2027年12月17日満期、権利行使価格180ペンスのコール: 2,500枚
これらのオプションは、現在の株価(9月14日終値409.7ペンス)を大幅に下回る権利行使価格を持つ「ディープ・イン・ザ・マネー(ITM)」の状態にある。そのため、デルタ値(株価変動に対するオプション価格の感応度)が1.0に近く、実質的に株式を保有するのと同様の効果を持つ。この取引により、投資家は少ない資金で約550万株相当の株式を長期にわたってコントロールすることになる。
テクニカル指標は弱気シグナルを発信
Adオプション市場の強気な動きとは対照的に、IAGの株価に関するテクニカル指標は弱気な見方を示している。移動平均線、MACD、ADX、CCIといった主要な指標は、日足・週足ともに「強い売り」シグナルを発信している。相対力指数(RSI)は37.98と売られすぎの水準に近づいており、株価は週足のピボット・サポートである409.9ペンス近辺で推移している。
弱気材料としては、7月31日の決算で示された2026年の輸送能力計画の横ばい見通しや、ジェット燃料価格の前年比約77%の急騰による約90億ユーロの燃料費負担が確認されている。
市場の見方:長期的視点と短期的な警戒感の対立
この状況は、市場参加者の間で短期と長期の見方が対立していることを示唆している。オプションの買い手は、52週高値から約20%下落した現在の株価水準を割安と判断し、燃料価格の正常化や輸送能力の回復といった長期的な好転に賭けているとみられる。一方で、テクニカル指標は短期的な下値リスクへの警戒を促している。
目先の焦点は、週足ピボットの409.9ペンスを維持できるかという点にある。この水準を割り込むと400ペンスが意識され、逆に420〜425ペンスのレジスタンスゾーンを上抜ければ、コール買い手の強気な見方が裏付けられることになるだろう。