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ヒューレット・パッカード・エンタープライズ株が急落、エバーコアISIが投資判断を引き下げ

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)の株価は、アナリストによる投資判断の引き下げを嫌気し、時間外取引で7.0%安の57.75ドルまで急落した。年初来で大幅に上昇してきた同社株に対し、過熱感を指摘する見方が広がった。
バリュエーションを理由とした格下げ
大手証券会社エバーコアISIは、HPEの投資判断を「アウトパフォーム」から「インライン」に引き下げた。目標株価は65ドルで据え置いている。エバーコアISIは、この格下げがHPEの事業ファンダメンタルズの問題ではなく、むしろ数ヶ月にわたる驚異的な株価上昇を反映したものであると指摘している。
同行の分析によると、HPEの株価は2027年度の予想株価収益率(PER)で13倍となっており、過去5年間の平均である8倍を大幅に上回っている。このため、現在の株価水準は公正に評価されており、株価をさらに押し上げる短期的なカタリスト(材料)は少ないと判断した。
市場全体の地合い悪化も重荷に
今回のHPE株の下落には、市場全体の地合い悪化も影響している。時間外取引では、ハイテク株の比重が高いナスダック総合指数が1.4%、S&P500種株価指数が0.6%それぞれ下落しており、AIインフラやテクノロジー・ハードウェア関連銘柄が特に売られるリスクオフのムードが広がった。同業のデル・テクノロジーズなども、ここ2日間のAIサーバー関連株の上昇が一服したことで反落している。
AdHPEの株価は9月11日の終値(62.08ドル)時点で、年初来158.5%もの上昇を記録しており、同期間のS&P500種指数の上昇率(11.9%)を大きく上回っていた。このような急ピッチな上昇の後だけに、バリュエーションに着目した格下げとマクロ環境の悪化という複合的な要因が売りを誘った形だ。
利益率や供給網への懸念
投資家がエバーコアの慎重な見方を受け入れやすかった背景には、企業固有の懸念材料もある。HPEの経営陣は最近のテクノロジー関連のカンファレンスで、製品ミックスの変化や部品コストの上昇を理由に、当四半期の売上総利益率が低下し、正常化に向かうとの見通しを明確に示していた。
加えて、メモリ、NANDチップ、半導体ウェハーといった部品の供給不足が続いており、記録的な水準にあるAI関連の受注残を収益に転換する上で制約となっている。こうした根強い懸念が、今回の格下げをきっかけとした利益確定売りにつながったとみられる。