Story

金価格が6カ月ぶり大幅高、中東情勢の緩和期待で

ENTHMSVIIDZHZH-TWJAKOHI
Aug 6, 20261 min read
金価格が6カ月ぶり大幅高、中東情勢の緩和期待で

Summary

中東の地政学リスク後退への期待と米利上げ観測の緩和を背景に、金価格が6カ月ぶりの大幅な上昇を記録し、7週間ぶりの高値を付けた。市場の焦点は、今後の金融政策の手がかりとなる米雇用統計に移っている。

Text size
Background

金スポット価格は5日、過去6カ月で最大の上昇率を記録し、7週間ぶりの高値水準に達した。イラン紛争の終結に向けた取引が進展するとの期待から原油価格が下落し、インフレ圧力が和らぐことで米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが鈍化するとの観測が広がったことが背景にある。

## 地政学リスクの後退と市場への影響

イランがオマーンとの間で紛争終結に向けた計画で合意に近づいているとの報道を受け、ブレント原油先物は1バレル=80ドルを下回って推移した。原油価格の下落はインフレ期待を後退させ、FRBによる積極的な金融引き締めへの圧力を軽減する要因となる。

この見方は、今週発表されたADP全米雇用リポートで民間部門の雇用者数の伸びが予想を下回ったことでも補強された。こうした状況を受け、金利の付かない資産である金の魅力が高まった。ただし、ロイター通信によると、現在の金価格は2月下旬の紛争開始時点と比較すると、依然として約20%低い水準にある。

## 株式市場はまちまちの展開

一方、株式市場は方向感に乏しい展開となった。5日の米国市場では、ダウ工業株30種平均が史上最高値を更新した一方で、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は下落した。SpaceXやAMDなどの決算発表後の株価の伸び悩みが重しとなった。

Sample IUX Markets – In-articleAd

この流れを引き継いだ6日のアジア市場も軟調で、韓国のKOSPIは4%超、日経平均株価も1%近く下落した。市場参加者は、FRBの金融政策の方向性を見極めるため、重要指標の発表を待つ姿勢を強めている。

## 今後の焦点は米雇用統計

市場の最大の注目点は、7日に発表される7月の米雇用統計だ。この結果は、FRBが9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを継続するかどうかを判断する上で極めて重要なデータとなる。

FRB高官からは、金融政策を巡り異なる見解が示されている。FRBのクック理事はインフレが抑制されなければ追加利上げも辞さない構えを見せる一方、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は現状維持に前向きな姿勢を示唆しており、雇用統計の結果が今後の市場の方向性を大きく左右することになるだろう。

Back to latest news

LATEST