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金価格が小幅続伸、ドル安と米利上げ観測の後退で

Summary
週明けの金価格は小幅に上昇。米国の景気減速を示す経済指標を受け、連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退し、ドル安が進んだことが支援材料となった。
週明けの金価格は小幅に上昇した。米国の最新経済指標が景気減速を示唆したことで、連邦準備制度理事会(FRB)が近く追加利上げに踏み切るとの観測が後退し、ドルが下落したことが背景にある。
Investing.comによると、金現物価格は0.4%上昇、金先物価格も0.3%上昇した。金価格は前週にも約1%上昇しており、堅調な値動きが続いている。
ドル安と金利観測が金価格を支援
先週発表された米国の経済指標は、市場心理の重しとなった。
- 米消費者信頼感指数が3カ月ぶりに低下
- 米小売売上高が1年以上で最大の月間下落率を記録
これらの弱いデータは、FRBが9月の次回会合で金融引き締めを急ぐ必要がないとの見方を強めた。金利の上昇期待が和らぐことは、金利を生まない資産である金の保有に伴う機会費用を低下させるため、金価格にとって追い風となる。
主要通貨に対するドルの価値を示すドルインデックスは0.3%下落し、99.40近辺で推移した。ドル安は、他通貨を保有する海外の買い手にとって金の割安感につながり、需要を刺激する要因となる。
Ad市場の焦点はFRB議事要旨へ
投資家の次の注目材料は、水曜日に公表されるFRBの7月開催分の議事要旨だ。7月の会合でFRBは金利を据え置いたが、会合後のFRB議長の発言が将来の金利の方向性について明確な指針を示さなかったため、市場では今後の政策スタンスを見極めたいとの思惑が強い。
特に、7月の会合では一部の政策委員が25ベーシスポイントの利上げを主張し、政策判断が分かれたと報じられている。議事要旨で当局者間の議論の詳細が明らかになれば、今後の金融政策の方向性を占う上で重要な手掛かりとなるだろう。
地政学リスクがインフレ懸念を燻らせる
一方で、中東のホルムズ海峡における地政学的緊張が、インフレ再燃リスクとして意識されている。週末には、同海峡を通過する船舶の数が大幅に減少し、エネルギー供給への懸念が浮上した。ロイター通信が引用した海運データプロバイダーKplerのデータによると、先週末に同海峡を通過した貨物船は土曜日に5隻、日曜日はゼロだった。その前の週末には31隻が通過していた。
原油価格が再び上昇すれば、インフレ圧力が高まり、FRBが金融緩和へ転換するのを困難にする可能性がある。TDコーウェンのアナリストはリポートで、「原油価格の持続的な上昇リスクは、インフレ懸念を通じて政策金利を押し上げる可能性があり、貴金属や銅の短期的な上値を抑える可能性がある」と指摘している。