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金価格が下落、FRB利上げ観測で市場の織り込み確率92%に

Summary
原油価格の急騰がインフレ懸念を再燃させ、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測が強まったことを受け、金価格が下落した。市場が織り込む利上げ確率は92%に達している。
金価格が下落している。原油価格の急騰がインフレ懸念を煽り、米連邦準備制度理事会(FRB)が今週の会合で利上げに踏み切るとの観測が市場で急速に強まったことが背景にある。
金利上昇とドル高が重しに
火曜日の取引で、金現物価格は0.3%、金先物は0.6%それぞれ下落した。金曜には5週間ぶりの安値水準まで落ち込んでいた。
CME FedWatchツールによると、市場が水曜日の連邦公開市場委員会(FOMC)終了時に利上げが発表されると織り込む確率は92%に達しており、1週間前の59%から大幅に上昇した。この観測を背景に、米国の10年物国債利回りは5%を突破し、約20年ぶりの高水準を記録。同時にドルも堅調に推移している。
金利の上昇は、利息を生まない資産である金の保有コスト(機会費用)を高めるため、価格の重しとなる。また、ドル高は他通貨建てで金を購入する海外投資家にとって割高感につながる。
原油高騰がインフレ懸念を増幅
Ad利上げ観測の直接的な引き金となったのは、中東の地政学的リスクを背景とした原油価格の高騰だ。サウジアラビアは、イランが支援するイエメンのフーシ派による攻撃を受け、東西を結ぶ主要な石油パイプラインを閉鎖したと発表。これにより原油価格は4ヶ月ぶりの高値を更新した。
このパイプラインはホルムズ海峡の代替輸送路として重要な役割を担っており、閉鎖は世界の石油供給に大きな影響を与える可能性がある。トレーダーの間では、パイプラインの停止が長期化すれば、世界の石油供給の4%に影響が及ぶとの見方が出ている。
市場の注目はFRBの金融政策判断へ
FXTMの市場調査責任者であるルクマン・オトゥヌガ氏は、「今週の市場は、原油価格、中央銀行の政策、債券利回りの3つの要因が、インフレ高進と金融環境の引き締めという同じ方向を指し示している」と指摘する。
同氏は、政策決定者がこれらの市場の期待に沿うか、あるいは逆らうかによって、為替、株式、そして金市場の次の大きな方向性が決まる可能性が高いとの見解を示した。投資家は今週のFRBの金融政策決定を注視しており、その結果が今後の金価格の動向を占う上で重要な鍵となる。