Story

独国債利回り、米雇用悪化と原油高の綱引きで横ばい

ENTHMSVIIDZHZH-TWJAKOHI
Aug 10, 20261 min read
独国債利回り、米雇用悪化と原油高の綱引きで横ばい
Text size
Background

週明けのドイツ国債利回りは、先週末の米国雇用統計を受けて強まった金融緩和期待と、根強いエネルギー価格の上昇リスクがせめぎ合う中、横ばいで推移した。市場参加者は、今後の金融政策の方向性を見極めるため、新たな材料を待つ姿勢となっている。

米雇用統計が利回り押し下げ

先週末に米労働省が発表した7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想に反して2万3000人減少したことが明らかになった。この結果、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に追加利上げに踏み切るとの市場の観測が大幅に後退し、債券が買われ利回りは低下した。

CMEのFedWatchツールによると、9月の利上げ確率は先週の約70%から45%程度まで低下している。この米国の金利低下期待が、欧州の債券市場にも波及した形だ。

原油高が下値を支える

Sample IUX Markets – In-articleAd

一方で、原油価格の再上昇が国債利回りの下値を支えている。中東のペルシャ湾におけるエネルギー輸送の不透明感を背景に、ブレント原油先物は1バレル84ドルを超えて取引されており、地政学的リスクプレミアムが意識されている。

原油高はインフレ圧力を高める要因となるため、欧州中央銀行(ECB)の金融引き締めが長期化する可能性を示唆し、利回りの過度な低下を抑制している。指標となるドイツ10年物国債利回りは3.13%でほぼ変わらず、金利動向に敏感な2年債利回りも2.74%で安定している。

今後の注目材料

債券市場は当面、方向感に乏しい展開が続く可能性がある。投資家の注目は、今週水曜日に発表される米国の消費者物価指数(CPI)に移っている。また、ユーロ圏で今後発表される鉱工業生産やインフレ関連の改定値も、ECBの秋以降の政策軌道を占う上で重要な手掛かりとなるだろう。

Back to latest news

LATEST