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独国債利回り、1週間ぶり高水準で推移 原油6日続伸と米CPIを警戒

中東情勢の緊迫化を背景とした原油価格の上昇と、国内のインフレ再燃への懸念から、ドイツの国債利回りは12日、1週間ぶりの高値圏で推移した。市場参加者は、同日発表される米国の消費者物価指数(CPI)が世界の債券市場に与える影響を注視している。
原油高とインフレ懸念が重し
ドイツ国債の指標となる10年物利回りは、前日に8月3日以来の高水準を付けた後、3.15%近辺で推移した。金融政策に敏感な2年物利回りも2.78%前後と、週間の高値圏を維持している。
この動きは、欧州中央銀行(ECB)が秋に利下げに踏み切るとの市場の観測が急速に後退したことを反映している。先週は米国の雇用統計の軟化を受けて世界的に債券が買われる場面もあったが、エネルギー価格を起点とするスタグフレーションリスクへの警戒感が強まり、買いの勢いは続かなかった。
中東情勢の緊迫化が原油価格を押し上げ
債券利回りの上昇圧力となっているのが、6営業日続伸している原油価格だ。北海ブレント原油先物は1バレル=89ドルに迫っている。ペルシャ湾岸の紛争が深刻化し、米国とイランの対立や、イエメンのフーシ派による船舶への攻撃が伝えられる中、エネルギーの供給不安が広がっている。
Adホルムズ海峡の通航制限が長期化するとの懸念も浮上しており、欧州のサプライチェーン全体でエネルギー関連のコストが上昇している。これは、すでに高止まりしているインフレをさらに押し上げる要因と見なされている。
独インフレ再燃、米CPIに市場の注目集まる
ドイツ連邦統計庁(Destatis)が12日に発表した7月の消費者物価指数(CPI)の最終値は、前年同月比2.8%の上昇となり、6月の2.3%から加速した。この結果は速報値と一致した。サービス価格やエネルギーコストの根強さが示され、来月に金融政策決定会合を控えるECBにとって難しい舵取りを迫る内容となった。
市場の焦点は、米国で発表される7月のCPIに移っている。市場予想ではコア指数が前月比0.2%の上昇と見込まれているが、予想を上回る結果となれば、世界的なインフレ鎮静化シナリオが揺らぎ、再び債券売りが強まる可能性がある。その場合、ドイツ国債利回りがさらに上昇する展開も考えられる。