Story
GEエアロスペース、GEnxエンジン納入遅延の懸念を否定 ボーイングに数カ月分の在庫と主張

Summary
GEエアロスペースは、ボーイング787型機の増産を妨げるとの懸念に対し、GEnxエンジンの納入は大幅に増加しており、ボーイングの工場には数カ月分の在庫があると反論した。
GEエアロスペースのラリー・カルプCEOは16日、ボーイングが提起したGEnxエンジンの納入遅延が787型機の増産を妨げる可能性があるとの懸念に反論しました。同CEOはロイターに対し、エンジン出荷が大幅に増加しており、ボーイングの工場にはすでに数カ月分の在庫があると述べました。
GE、ボーイングの懸念を否定
カルプCEOによると、GEの第2四半期におけるワイドボディ機向けエンジンの納入台数は前年同期比で30%増加し、特にGEnxエンジンの出荷台数は「それを大幅に上回る」伸びを見せたとのことです。同氏は、サウスカロライナ州チャールストンにあるボーイングの工場には、すでに数カ月分のGEnxエンジンが保管されていると指摘しました。
「したがって、我々が納入のペースを落としているとは全く考えていない」とカルプCEOは述べ、GEが生産のボトルネックになっているとの見方を否定しました。
ボーイングの増産計画と背景
Adこの発言は、ボーイングのケリー・オルトバーグCEOが、787型機の生産を現在の月産約8機から10機に引き上げる目標について、GEからのGEnxエンジンの納入遅延解消が一つの条件になるとの認識を示したことを受けたものです。ボーイングはエンジン供給のほか、プレミアムシートの認証に関する制約も課題として挙げていました。
787型機の約80%はGE製エンジンを搭載しており、国際的なワイドボディ機の需要が高まる中、同プログラムはGEにとって極めて重要です。カルプCEOは、ボーイングが目標とする増産ペースに対応するため、GEも納入を増やし続ける必要があると認め、「GEは787の増産を支援しており、今後も支援していく。我々はあらゆる段階で彼らと共に歩む」と協力姿勢を強調しました。
サプライチェーンの現状と見通し
カルプCEOは、民間航空機エンジンのサプライチェーンは「峠を越えた」との見方を示しつつも、今年後半から来年にかけて納入をさらに増やす必要があると述べました。今回のやり取りは、航空宇宙産業における複雑なサプライチェーンの相互依存関係と、大手メーカー間の生産計画を巡る調整の難しさを浮き彫りにしています。