Story

英国株下落、好調なGDPを中東の地政学リスクが相殺

ENTHMSVIIDZHZH-TWJAKOHI
Jul 16, 20261 min read
英国株下落、好調なGDPを中東の地政学リスクが相殺

Summary

英国のFTSE100種株価指数は木曜の取引で下落。予想を上回る経済成長率が示されたものの、イラン情勢の緊迫化が投資家心理を圧迫し、リスク回避の動きが優勢となった。

Text size
Background

英国のFTSE100種株価指数は木曜序盤の取引で下落した。予想を上回る好調な英国の国内総生産(GDP)統計が発表されたものの、米国とイラン間の軍事的緊張の高まりがその好材料を打ち消し、市場の重荷となっている。

地政学リスクが経済指標を上回る

英国統計局(ONS)が木曜に発表した5月までの3カ月間のGDPは0.7%増となり、市場予想の0.5%増を上回った。年間成長率も1.3%に加速し、過去13カ月で最も速いペースを記録した。しかし、この力強い経済データも市場心理を好転させるには至らなかった。

ロンドン時間の午前7時25分時点で、FTSE100種株価指数は0.37%安で取引されている。欧州の主要市場も同様に軟調で、ドイツのDAX指数は0.22%安、フランスのCAC40指数は0.21%安となった。地政学的な不透明感が、欧州全体の株式市場でリスク回避の動きを促している。

緊迫化する中東情勢

市場の懸念は、イラン軍が地域のインフラを攻撃すると警告したことに端を発する。これは、米国がイランのインフラを攻撃する可能性を示唆したことへの報復とみられる。報道によると、米軍はテヘラン近郊などを攻撃し、イランはバーレーン、ヨルダン、クウェートの標的に対してミサイルやドローンで報復した。

Sample IUX Markets – In-articleAd

ジェフリーズのストラテジスト、モヒト・クマール氏は顧客向けメモで、重要な海上交通路であるホルムズ海峡の通航量が「著しく減少した」と指摘。この対立は「数週間続く」可能性があり、原油価格に上昇圧力をかけ続けるとの見方を示した。同社は「最終的には何らかの合意に至る」と予想しつつも、短期的には「リスク水準を低く保っている」という。

市場への影響と個別株の動向

地政学リスクの高まりは商品市場にも影響を及ぼしているが、原油価格は木曜の取引では小幅に下落している。ブレント原油は0.38%安の1バレル84.63ドル、WTI原油は0.08%安の79.54ドルで推移した。

個別銘柄では、オンライン食品小売のオカド(Ocado)が15%以上急落したほか、住宅建設のクレスト・ニコルソン(Crest Nicholson)も9%超の大幅安となるなど、売りが広がっている。一方で、紛争による原油・ガス価格の上昇が追い風となり、フランスのエネルギー大手トタルエナジーズ(TotalEnergies)は第2四半期の利益増加を見込んでいると発表した。

Back to latest news

LATEST