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エクスペディア株が下落、モルガン・スタンレーが弱気な「アンダーウェイト」でカバレッジ開始

米オンライン旅行大手エクスペディア(EXPE)の株価は、16日の時間外取引で2.7%下落した。大手投資銀行モルガン・スタンレーが、同社株の投資判断を弱気な「アンダーウェイト」でカバレッジを開始したことが売り材料となった。
モルガン・スタンレーの弱気な評価
モルガン・スタンレーは、エクスペディアの目標株価を235ドルに設定した。これは前日終値から約20%低い水準であり、近年の強気なアナリスト評価に慣れていた投資家心理を直ちに冷え込ませた。
同行が特に懸念を示したのは、ユーザーエンゲージメントの鈍化だ。同行の指摘によると、エクスペディアの月間アクティブユーザー数の伸びは2026年第2四半期に0%まで減速した。これは、同期間にブッキング・ドットコムが6%、エアビーアンドビーが10%の成長を記録したのとは対照的である。
競争環境と事業構造への懸念
モルガン・スタンレーは、エクスペディアの事業構造に関するリスクも指摘している。同行の分析では、エクスペディアの事業は以下の点で競争上の課題を抱えているとされる。
Ad- 商品構成の偏り: 在庫がチェーンホテルや航空券に大きく偏っている。
- コモディティ化のリスク: これらのセグメントはコモディティ化が進んでおり、AIを活用した新しい旅行ツールによる破壊的変革の影響を受けやすい。
このため、同行の消費者向けサービスにおける競争力評価フレームワークでは、エクスペディアは最下位に位置付けられている。
市場の反応と背景
この日の株式市場はS&P 500種株価指数などが小幅に上昇しており、マクロ経済の逆風ではなく、エクスペディア固有のニュースが株価を押し下げた形だ。今回の弱気な投資判断は、同社が好調な2026年第2四半期決算と通期見通しの上方修正を発表した後、エバーコアISIやBTIG、オッペンハイマーといった他のウォール街企業が相次いで強気な目標株価を提示していた流れとは一線を画すものとなった。大手投資銀行による新たな弱気判断と大幅な下値余地を示唆する目標株価が、同社の好調なファンダメンタルズを覆い隠す格好で、当日の売り圧力を生み出す明確なきっかけとなった。