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欧州ガス価格が安定、ホルムズ海峡巡る交渉進展で。供給不安は根強く

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Aug 27, 20261 min read
欧州ガス価格が安定、ホルムズ海峡巡る交渉進展で。供給不安は根強く

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欧州の天然ガス価格は、ホルムズ海峡の航行安全を巡る外交交渉の進展を好感して下げ止まった。しかし、域内のガス貯蔵の遅れが深刻で、冬を前に供給不安が価格を支える構造は変わっていない。

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欧州の天然ガス先物価格が、前日に付けた約1週間ぶりの安値から反発し、安定した動きを見せている。ホルムズ海峡の航行安全を巡る外交交渉に進展が見られたことが市場心理を一時的に支えたものの、欧州域内のガス貯蔵の遅れが依然として価格の下支え要因となっている。

ホルムズ海峡を巡る外交努力が市場心理を改善

市場が注目したのは中東での外交努力だ。ワシントンとテヘランがホルムズ海峡における商業船舶の安全航行を保証する暫定的な停戦合意に向けて進展しているとの報道を受け、前日には原油価格が大幅に下落し、欧州のガス卸売価格も約3%下落した。さらに、カタール首相が仲介のためテヘランを訪問したとのニュースも、市場の安堵感を誘った。

この流れを受け、コモディティ市場全体の売りが一服。4営業日続落していたブレント原油価格も1バレル=87.40ドル近辺で下げ止まり、エネルギー市場の過度な悲観論が後退した。欧州の天然ガス指標であるオランダTTFの期近物は、1メガワット時あたり65.61ユーロ近辺でほぼ横ばいで推移している。

根強い欧州の供給不安

中東情勢の好転による一時的な安堵感とは裏腹に、欧州では暖房需要期を前に供給逼迫への懸念が根強い。ガス・インフラストラクチャー・ヨーロッパ(GIE)のデータによると、EUの地下ガス貯蔵施設の貯蔵率は現在約62%にとどまっている。

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これは、今夏の猛暑による電力需要の増加や、カタールからの液化天然ガス(LNG)の納入遅延により、季節的な貯蔵注入が大幅に遅れているためだ。INGのアナリストは、貯蔵ペースの遅れからEUが冬までに規定の目標を達成するのは困難であり、2026/27年の冬シーズンに向けて価格には構造的なリスクプレミアムが上乗せされ続けると指摘している。

国際需給と米国の役割

市場関係者は、第4四半期の供給見通しを判断するため、国際的な需給動向を注視している。欧州の電力会社は、スポットLNG貨物を巡ってアジアの買い手と競合を続けている。一方で、米国の豊富な在庫が緩衝材となる可能性もある。

UBSの調査によると、旺盛な国内生産を背景に、米国の天然ガス在庫は過去5年平均を約8%上回っている。年末までに米国の新たなLNG輸出ターミナルやパイプラインが稼働開始する見込みであり、主要な海上輸送路の安全が確保されれば、米国の輸出能力拡大が西欧の構造的な供給不足を緩和する助けになると期待されている。

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