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欧州天然ガス、2023年最高値に急騰 イラン情勢緊迫でLNG供給懸念

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Sep 10, 20261 min read
欧州天然ガス、2023年最高値に急騰 イラン情勢緊迫でLNG供給懸念

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米国とイランの軍事衝突激化を受け、主要なLNG輸送路であるホルムズ海峡の封鎖リスクが浮上。欧州の天然ガス指標価格は、供給不安から2023年以来の最高値を記録した。

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米国とイランの軍事衝突が激化したことを受け、欧州の天然ガス価格が水曜日に急騰した。液化天然ガス(LNG)の供給が深刻に滞るとの懸念が市場に広がり、北半球の冬を前に指標価格は2023年以来の最高水準に達した。

中東情勢の緊迫化が価格を押し上げ

欧州の天然ガス価格の指標であるオランダTTFの先物価格は、一時1メガワット時(MWh)あたり79ユーロまで上昇し、2023年に入ってからの最高値を更新した。トレーダーは、高まる地政学的リスクを価格に織り込んでいる。

英国でも、卸売ガス価格(NBP)が2022年末以来の高値となる1サームあたり196ペンスを付け、心理的な節目である200ペンスに迫った。価格高騰の背景には、イランが支援するフーシ派によるサウジアラビアの都市への攻撃や、米軍によるイランのタンカーへの攻撃など、中東での軍事行動の急拡大がある。

ホルムズ海峡の供給リスク

紛争の拡大は、世界のLNG輸送量の約20%が通過する戦略的要衝、ホルムズ海峡の航行の安全を直接脅かしている。この海峡は、カタール産LNGの主要な輸送ルートでもある。

原油価格が1バレル100ドルに迫る中、ペルシャ湾が長期的に封鎖される可能性が浮上。欧州のエネルギー企業は、代替供給源を求めてアジアの買い手と大西洋水域のLNGを奪い合う状況となっている。

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脆弱な欧州のエネルギー安全保障

今回の地政学的ショックは、欧州のエネルギー安全保障がすでに脆弱なタイミングで発生した。欧州は夏季のガス貯蔵注入シーズンの終盤にあるが、在庫水準は歴史的な平均を大幅に下回っている。

ガス・インフラストラクチャー・ヨーロッパ(GIE)のデータによると、欧州の地下ガス貯蔵施設の貯蔵率は約64%にとどまり、過去5年間の季節平均を大きく下回っている。これは、夏の猛暑によるガス火力発電の需要増や、ノルウェーのパイプライン保守、カタールからのLNG船の到着遅延などが複合的に影響した結果だ。

インフレ圧力とECBの課題

天然ガス価格の急騰は、ブレント原油価格が99.50ドル近辺で推移する状況と相まって、欧州の製造業やサプライチェーンにおけるコストプッシュ型のインフレ圧力を深刻化させている。

エネルギーコストの高止まりは、欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定をより困難にする。市場では、木曜日に発表される最新の金融政策決定会合で、ECBが25ベーシスポイントの利上げに踏み切るとの見方が完全に織り込まれている。

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