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コースター株価、住宅部門の黒字化も予約受注の急減で下落

Summary
不動産情報大手コースター・グループが2026年第2四半期決算を発表。住宅部門が初の黒字を達成したものの、将来の収益指標となる予約受注が大幅に減少し、通期見通しも下方修正されたことで株価は下落した。
不動産情報サービス大手のコースター・グループ(CSGP)の株価は、7月29日の市場で4%以上下落し29.05ドルで取引されている。同社が発表した2026年第2四半期決算において、住宅部門が歴史的な黒字を達成したにもかかわらず、将来の成長に対する懸念がその好材料を打ち消した形だ。
住宅部門の黒字化と市場の冷ややかな反応
決算報告によると、住宅情報サイト「Homes.com」を含む同社の住宅部門は、調整後EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)で1200万ドルの黒字を計上した。これは2024年初頭のサービス開始以来、初の四半期黒字となる画期的な成果だ。同部門の売上高は前年同期比66%増の2850万ドル、エージェント契約者数は同107%増の3万6000人超と、事業は急成長している。
しかし、この歴史的なマイルストーンも投資家の信頼を得るには至らなかった。市場が注目したのは、より将来の業績を占う指標であり、株価は決算発表後に下落した。
成長懸念を招いた3つの弱気材料
投資家心理を冷え込ませた主な要因は以下の3点に集約される。これらは、同社の成長モメンタムの鈍化を示唆している。
Ad- 予約受注の急減: 将来の収益パイプラインを示す純新規予約受注は、前年同期比26%減の6900万ドルに落ち込んだ。
- 通期見通しの下方修正: 2026年通期の売上高見通しは、従来の市場コンセンサスを約5000万ドル下回る37億1500万~37億5500万ドルに引き下げられた。
- 営業体制の縮小: Homes.comのインサイドセールス担当者を660人から約400人に削減。製品が軌道に乗り始めた矢先の成長レバーの引き戻しと見なされている。
背景にあるアクティビストからの圧力
この戦略転換の背景には、D.E. Shawなどのアクティビスト投資家(物言う株主)からの圧力があると見られている。同社は成長追求から収益性重視へと舵を切り、営業・マーケティング費用を削減する姿勢を鮮明にしている。今年に入ってから実施した5億8700万ドルの自社株買い(通年目標7億ドル)も、拡大投資より資本規律を優先する経営陣の姿勢を裏付けている。
ウォール街の反応は厳しく、KBWは投資判断を「マーケットパフォーム」に格下げし、目標株価を41ドルから29ドルに引き下げた。William Blairも「アウトパフォーム」の評価を取り下げている。今回の住宅部門の黒字化は戦略の正当性を一部証明したものの、予約受注の急減と株価の低迷は、経営陣が批評家を黙らせるには至っていないことを示している。