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ビットコイン、7万2000ドル視野もガバナンスとマイニング集中化に懸念

ビットコインは7月上旬に5万8000ドルを下回る水準から反発し、足元では6万4600ドル近辺で取引されている。市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の金利決定を前に、7万2000ドルに向けた動きの可能性を示唆する大規模なオプション取引が観測されている。
市場動向:7万2000ドルを目指すオプション戦略
CoinDeskの報道によると、トレーダーは7月31日に満期を迎える権利行使価格7万ドルのビットコイン・コールオプションを2万枚購入する一方で、同数の権利行使価格7万2000ドルのコールを売却した。この「ブル・コール・スプレッド」と呼ばれる戦略は、想定元本で約25億ドルに相当する。
この取引は、ビットコイン価格が7万ドルを適度に上回ることで利益が出るが、7万2000ドルに達すると利益が限定される仕組みだ。取引の規模と構造から、個人投資家ではなく機関投資家によるポジショニングとみられている。オプションの満期は7月29日のFRBの金融政策決定の2日後に設定されており、市場の注目が集まっている。
ネットワークの健全性への懸念
価格動向の裏では、ビットコインネットワークの長期的な健全性に関する懸念も浮上している。
AdBIP 110を巡る議論
RootDataによると、MicroStrategyの会長であるマイケル・セイラー氏は、ビットコイン改善提案(BIP)110がネットワークの中立性を脅かす可能性があると警告した。この提案は、ブロックチェーン上のデータ量を制限するためのソフトフォークを導入するもので、ノード運営者の負担を軽減することを目的としている。しかしセイラー氏は、コンセンサスルールが正当な取引を恣意的に選別すべきではないと主張している。現在、この提案に対するマイナーの支持はほぼゼロに等しい。
マイニングの中央集権化
CryptoSlateが引用した6月23日のデータによると、ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は、わずか4つのマイニングプールが70%以上を支配していることが明らかになった。内訳はFoundry Digitalが31%、AntPoolが18%、ViaBTCが13%、F2Poolが10%となっている。この集中化は、ネットワークの分散性に対するリスクとなる。
6月時点でのビットコインの「ナカモト係数」は3だった。これは、ネットワークのブロック生成の50%超を支配するのに、わずか3つのプールで十分であることを意味しており、ガバナンス上の脆弱性を示唆している。