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バークレイズ:世界のエネルギー分野、AI需要で年間3.6兆ドルの投資機会

バークレイズのアナリストは、人工知能(AI)の発展、電化の加速、エネルギー安全保障への懸念を背景に、世界のエネルギー需要が供給やインフラの対応能力を上回っていると指摘した。同行の分析によると、2027年までに世界のエネルギー分野で必要とされる年間投資額は約3.6兆ドルに達する見通しだ。
この巨大な投資需要は、エネルギー分野を今後10年間で最も重要な資本配分機会の一つに押し上げる可能性がある。年間支出の伸び率は5%を超え、計画されているAIインフラ投資の3倍以上に相当すると試算されている。
「エネルギーの重ね合わせ」時代へ
バークレイズは、世界経済が化石燃料を再生可能エネルギーで単純に置き換えるのではなく、伝統的エネルギーと低炭素エネルギーの需要が同時に増加する「エネルギーの重ね合わせ」の時代に入りつつあると分析している。世界のエネルギー需要は、2025年から2050年にかけて年平均1.9%の複合成長率で拡大すると予測される。
特にAIの急成長は電力システムに大きな負荷をかけている。データセンターだけでも、2040年までに約32千兆BTU(英国熱量単位)のエネルギー需要を追加する可能性があり、これは600ギガワット超の設備容量に相当する。世界のデータセンターの電力消費量は2026年に565テラワット時に達し、2030年までの電力需要は290ギガワットに上る可能性があると見られている。
投資不足がボトルネックに
Ad需要が急増する一方で、長年の投資不足が供給の足かせとなっている。世界の石油・ガス上流部門への設備投資は依然としてピーク時を約45%下回る水準にとどまっている。また、世界全体で2,500ギガワットを超える再生可能エネルギーや蓄電施設などが送電網への接続を待っている状態だ。
この結果、送電網、変圧器、変電所といった電力インフラが、AIの拡大と電化の進展を制約する主要なボトルネックとなっている。このインフラの制約解消が、今後の重要な課題となる。
広範な投資機会と市場への示唆
こうした状況は、上流生産、油田サービス、液化天然ガス(LNG)、パイプライン、公益事業、クリーンテックなど、エネルギーバリューチェーン全体に広範な投資機会を生み出している。バークレイズは、健全なバランスシート、戦略的資産、そして安定した資金調達チャネルを持つ企業が特に有利な立場にあると見ている。
同行が推奨するエネルギー関連銘柄の2028年利益予測は、市場コンセンサスを平均で11%上回っており、目標株価には約30%の上昇余地が含まれているという。特に欧米の油田サービスセクターには、利益の上方修正余地が大きいと指摘されている。