
ポール株が急落、主要株主の株式売却と市場の逆風が重荷
オーストリアの建設大手ポールAGの株価が10日の取引で急落した。主要株主による保有株の一部売却が直接の引き金となったほか、金利上昇懸念などマクロ経済環境の悪化も売りを加速させた。

オーストリアの建設大手ポールAGの株価が10日の取引で急落した。主要株主による保有株の一部売却が直接の引き金となったほか、金利上昇懸念などマクロ経済環境の悪化も売りを加速させた。

アラブ首長国連邦(UAE)の通信大手E&グループは、保有する英ボーダフォン株の全株式を59億5000万ドルで売却すると発表した。このニュースを受け、同社の株価は4ヶ月超ぶりの高値を付けた。

インドのIT大手タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)が市場予想を上回る決算を発表したことを受け、ITセクター全体に買いが広がり、パーシステント・システムズの株価も大幅に上昇した。

投資銀行ジェフリーズは、高級時計小売のウォッチ・オブ・スイス・グループの投資判断を「バイ」から「ホールド」に引き下げた。バリュエーション拡大の余地が減少していることを理由に挙げているが、目標株価は引き上げた。

米投資会社アポロが英格安航空イージージェットを57億ポンドで買収することで合意。キャッスルレイクとの買収合戦を制し、イージージェットの株価は一時14%近く上昇した。

ドイツの投資銀行Berenbergは、シーメンス・ヘルシニアーズの投資判断を「ホールド」に引き下げ、目標株価も下方修正した。収益見通しの不透明感や、親会社からの株式分配、診断薬事業の再編といった懸念材料が株価の重しになると指摘している。

JPモルガンは、EUの新たな鉄鋼輸入規制を背景に、フェストアルピーネとザルツギッターの投資判断を「オーバーウエート」に2段階引き上げた。これを受け、欧州の主要鉄鋼株が急騰している。

オーストリアの鉄鋼大手フェストアルピーネの株価が10日、6%以上急騰した。JPモルガンがEUの新たな輸入規制を理由に、同社の投資判断を「アンダーウェイト」から「オーバーウェイト」へ2段階引き上げたことが直接の材料となった。

世界鉄鋼最大手のアルセロールミタル株が5%急伸した。JPモルガンによる投資判断の引き上げと、7月1日に発効したEUの新たな鉄鋼輸入セーフガード措置が、欧州市場の構造的変化への期待を高めた。