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AMD株が上昇、アナリストの新規カバレッジとAI需要への期待が追い風

Summary
米半導体大手AMDの株価が時間外取引で上昇。ウィリアム・ブレアによる新規カバレッジ開始や、AIインフラ需要の拡大に対する楽観的な見方が株価を押し上げた。
米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の株価が9日の時間外取引で1.9%上昇した。アナリストによる新規カバレッジ開始と、AI(人工知能)関連事業への根強い期待感が、最近の高値圏に向けた株価の回復を後押ししている。
ウィリアム・ブレアがカバレッジ開始
投資銀行ウィリアム・ブレアは、AMDの投資判断を「マーケットパフォーム」としてカバレッジを開始した。アナリストのセバスチャン・ナジ氏は、同社がAIインフラブームの主要な受益者である点を指摘している。
同社は、AMDの売上高が2026年の520億ドルから2028年までに1040億ドル超に成長すると予測。AIモデルの展開や推論ワークロードに関連するGPU、CPUなどの需要が牽引し、2028年には非GAAPベースの1株当たり利益(EPS)が20ドルに迫るとの見方を示した。
市場心理と今後の材料
今週初めにゴールドマン・サックスのアナリスト、ジェームス・シュナイダー氏がAMDの目標株価を640ドルに引き上げたことも、引き続き良好な市場心理を支えている。AMD株は、中国のAIスタートアップDeepSeekが独自の推論用AIチップを開発しているとのロイター報道を受けて火曜日に急落したが、水曜日には518.47ドルまで回復し、反発していた。
AdさらにAMDは7月8日、2026年度第2四半期決算を8月4日の市場取引終了後に発表することを正式に告知した。これにより、投資家は同社が予定している「Advancing AI」イベントに先立ち、短期的な業績カタリストを意識することになる。
競争環境と背景
半導体セクターは地政学的緊張やAI投資のローテーションの中で課題に直面しており、競合のNvidiaはVera AI CPUで新たな顧客を獲得するなど、競争は激化している。ウィリアム・ブレアは、AMDのGPUポートフォリオはNvidiaに後れを取っているとしながらも、製品ロードマップを加速させており、メモリアクセス、価格設定、オープンスタンダードを通じて差別化を図っていると評価した。
アナリストの間では、Nvidiaとの短期的な競争圧力が引き続き注視されるものの、AMDのAIインフラへのエクスポージャーは長期的な成長ストーリーとして強気な見方が増えている。今回のウィリアム・ブレアのカバレッジ開始は、8月4日の決算発表を前に、こうした見方を補強する材料となった。