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ボーダフォン株が急伸、好決算と通期見通しの上方修正を好感

Summary
英国の通信大手ボーダフォンは27日、市場予想を上回る第1四半期決算を発表し、通期の利益・キャッシュフロー見通しを引き上げた。好調な業績とマクロ環境の改善が重なり、株価は大幅に上昇した。
英国の通信大手ボーダフォン・グループの株価が27日、市場予想を上回る2026年度第1四半期(4-6月期)決算と通期業績見通しの上方修正を好感して急伸した。同社の株価は一時119.15ペンスまで上昇し、52週高値の122.05ペンスに迫る勢いを見せた。
好調な第1四半期決算と見通し引き上げ
ボーダフォンが同日取引開始前に発表した2026/27年度第1四半期のトレーディング・アップデートによると、総売上高は前年同期比約10%増の103億ユーロに達した。主要な指標であるサービス収入は同9.8%増の86億ユーロとなり、アナリスト予想を上回った。
為替変動やM&Aの影響を除いた実質的な成長を示す指標も好調だった。
- 有機的サービス収入成長率: +5.2%
- 調整後EBITDA AL(金利・税金・償却前利益からリース費用を差し引いた利益): 有機的ベースで6.2%増の29億ユーロ
この好結果を受け、同社は通期の調整後コア利益およびフリーキャッシュフローの見通しを、従来レンジの上限に引き上げた。見通し引き上げの背景には、ボーダコム(ボーダフォンが65.1%出資)によるサファリコムの追加株式(20%)取得完了に伴うアフリカ事業の連結拡大が寄与している。
Ad市場の追い風とアナリストの評価
個別の好材料に加え、マクロ環境も株価を押し上げる要因となった。米国とイラン間の緊張緩和の兆しから欧州株式市場は全般的に上昇し、汎欧州STOXX 600指数は0.8%高で推移した。地政学的リスクの後退は原油価格の急落を招き、エネルギーコストの低下はボーダフォンのような資本集約的な通信事業者にとって追い風となる。
こうした状況を受け、アナリストの評価も上向いている。ボーダフォン株の平均目標株価は、割引率の前提変更や収益成長期待の調整などを反映し、従来の1.25ポンドから1.48ポンドへと引き上げられた。また、同日にロンドンで年次株主総会が開催されたことも、機関投資家の注目を集める一因となった。
投資家への示唆
今回の株価上昇は、予想を上回る増収と有機的な利益成長、そして通期の利益・キャッシュフロー見通しの上方修正という明確なファンダメンタルズの改善が原動力となっている。これに欧州市場全体のリスクオン地合いが加わったことで、投資家による同社株の再評価が加速した形だ。