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米天然ガス発電コスト、データセンター需要で17年ぶり高水準=ラザード報告

金融情報会社ラザードが月曜日に発表したデータによると、米国の天然ガス火力発電所の発電コストが、少なくとも過去17年間で最も高い水準に達したことが明らかになった。人工知能(AI)などに伴うデータセンターの旺盛な電力需要が、コストを押し上げる主な要因となっている。
コスト上昇の詳細
ラザードの報告書によれば、2024年におけるガスコンバインドサイクル(複合火力)発電所の均等化発電原価(LCOE)は、1メガワット時(MWh)あたり90ドルに上昇した。これは前年の78ドルから大幅な増加であり、2009年の83ドルを上回り、同社がデータ追跡を開始して以来の最高値となる。
LCOEは、発電所がその寿命を通じて投下資本を回収するために必要となる、長期的な電力価格の損益分岐点を示す指標である。今回のデータは、電力会社が直面するコスト圧力の増大を示唆している。
データセンター需要と再生可能エネルギー
コスト上昇の背景には、AIの普及に伴うデータセンターの新設・拡張ラッシュがある。ラザードの電力・エネルギー・インフラ部門のグローバル責任者であるジョージ・ビリシック氏は、データセンターからの需要増加に伴い、発電コストは今後も上昇し続けるとの見通しを示した。
このコスト上昇は天然ガスに限ったものではない。再生可能エネルギーのコストも同様に増加している。
Ad- 太陽光発電: 1MWhあたり69ドルに上昇
- 陸上風力発電: 1MWhあたり68ドルに上昇
両者ともに前年比で10%以上の上昇となり、少なくとも2014年以来の最高水準を記録した。
市場への影響
発電コストの上昇は、米国内の一部地域で既にみられる公共料金の値上がりの一因となっている。高騰する電気料金は家計を圧迫しており、11月に予定されている中間選挙を前に、有権者の重要な関心事となりつつある。
投資家にとって、この動向は電力会社の収益性への圧力を意味する一方、電力需要の増大に対応するためのインフラ投資や、より効率的なエネルギー源への需要が高まる可能性を示唆している。