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UPS、通期見通しを上方修正-第2四半期決算が予想上回る

Summary
米物流大手UPSは、第2四半期決算が市場予想を上回ったことを受け、2026年通期の売上高見通しを上方修正した。アマゾンからの取扱量削減が計画通り完了したことも好材料となった。
米物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は28日、市場予想を上回る第2四半期決算を発表し、2026年通期の売上高見通しを上方修正した。計画的に進めてきたアマゾン・ドット・コムからの荷物量削減が完了し、収益性の改善が示された形だ。
第2四半期決算は予想超え
ロイター通信が報じたところによると、6月30日に終了した第2四半期の連結売上高は228億3000万ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想の218億1000万ドルを上回った。調整後1株当たり利益(EPS)は1.76ドルで、こちらも市場予想の1.66ドルを上回った。
- 調整後営業利益: 21億ドル
- 米国内事業の調整後営業利益率: 8.0%
- 国際事業の調整後営業利益率: 12.4%
国際事業の利益率が国内事業を大幅に上回っており、海外事業の高い収益性が際立っている。燃料サーチャージがエネルギーコストの上昇分を吸収し、利益率を下支えした。
アマゾン依存からの脱却と事業再編
キャロル・トメ最高経営責任者(CEO)は、「アマゾンからの取扱量削減と、それに関連するネットワークの再編を計画通りに完了した」と述べた。同社は収益性の高い貨物に注力するため、最大顧客であるアマゾンへの依存度を意図的に引き下げてきた。4月時点で、アマゾンが事業全体に占める割合は第1四半期末で8.8%となり、ピーク時の13%超から大幅に低下している。
AdUPSは世界経済のバロメーターと見なされているが、現在は事業の合理化を推進中だ。2026年までに30億ドルのコスト削減を目標に掲げ、施設閉鎖や人員削減を進めている。今回の決算は、こうした収益性改善への取り組みが成果を上げつつあることを示唆している。
通期見通しを上方修正
好調な四半期決算を受け、UPSは2026年通期の業績見通しを上方修正した。新たな見通しは以下の通り。
- 通期売上高: 912億ドル(従来予想:897億ドル)
- 通期調整後EPS: 7.22ドル
米国の関税や、中国発の電子商取引(EC)の免税措置撤廃により、同業のフェデックスを含め業界全体で取扱量が減少するなどの逆風もある。しかし、UPSは高収益案件への集中とコスト管理によって、厳しい事業環境を乗り越えようとしている。