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UBS、原油価格見通しを上方修正 年末ブレントは95ドルと予測

Summary
UBSは、供給逼迫と地政学的リスクを理由に、今後3四半期の原油価格見通しを上方修正した。北海ブレント原油の年末時点の価格は、従来の85ドルから95ドルに引き上げられた。
UBSは顧客向けリポートで、市場の供給逼迫、継続的な供給途絶リスク、在庫の緩衝材の縮小を理由に、今後3四半期の原油価格見通しを上方修正した。北海ブレント原油の年末時点の価格は、1バレルあたり95ドルに引き上げられた。
上方修正の背景
今回の見通し引き上げは、原油市場が供給不足の状態にあるとの見方が強まっていることを反映している。直近ではブレント原油価格が1バレル100ドルの大台を突破するなど、価格は上昇基調にある。
UBSによると、過去2ヶ月間で海上備蓄在庫は1億5000万バレル減少し、特に8月は中東、ロシア、メキシコ、北海、ブラジルからの世界的な原油輸出が減少したことが主な要因だという。
新たな価格予測
ストラテジストのジョバンニ・スタウノヴォ氏が主導した今回の見直しで、具体的な予測値が示された。
Ad- 年末時点のブレント原油:従来の85ドルから95ドルへ引き上げ
- 2027年3月時点:従来の80ドルから90ドルへ引き上げ
- 2027年半ば:85ドルへ下落すると予測
- 2027年9月時点:80ドルで据え置き
なお、ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油については、ブレント原油に対して1バレルあたり4ドルのディスカウントが続くと想定している。
市場の見通しとリスク
UBSは原油に対して「穏やかに強気」な見方を維持している。スタウノヴォ氏はリポートで「短期的に、価格リスクは依然として上向きに偏っている」と指摘。サウジアラビアのエネルギー施設への攻撃やイラン当局者による脅威といった地政学的な供給リスクが、価格の上振れ要因として存在すると分析している。
現物価格がすでに年末目標を上回っているものの、先物カーブが期近高・期先安の逆ザヤ状態にあるため、UBSの予測は市場の織り込みよりも高い水準にある。ただし、中東情勢や湾岸地域の生産・需要回復のペースを巡る不確実性は依然として高いと付け加えている。