Story
ユーロ/クローネ、UBSはノルウェー・クローネの先高を予想

Summary
スイスの金融大手UBSは、ユーロ/ノルウェー・クローネ(EUR/NOK)相場について、最近のクローネ安にもかかわらず、2027年半ばにかけてクローネが上昇するとの見通しを示した。良好な外部環境と魅力的なキャリーが支援材料になると分析している。
スイスの金融大手UBSは、外国為替市場においてユーロに対するノルウェー・クローネ(NOK)が2027年半ばにかけて上昇するとの見通しを維持した。最近のクローネは対ユーロで年初来の上昇分の約半分を失ったが、UBSはこれを一時的な動きと見て、今後のクローネ高を予測している。
UBSの具体的な見通し
UBSは、EUR/NOK相場が段階的に下落(クローネが上昇)すると予想しており、具体的なターゲットとして以下の水準を挙げている。
- 2026年9月: 10.80
- 2026年12月: 10.70
- 2027年3月: 10.60
- 2027年6月: 10.50
この見通しに基づき、UBSは投資家に対し、現在の水準でEUR/NOKのショート・ポジション(売り持ち)を建てるか、相場が上昇した局面で売る「戻り売り」を推奨している。
背景:最近のクローネ安と今後の支援材料
Ad最近のクローネ売りは、原油価格の下落と世界的な利上げ期待の高まりが背景にあるとUBSは指摘する。ノルウェーは主要な産油国であるため、その通貨は原油価格の動向に影響を受けやすい。
しかしUBSは、こうした短期的な下押し圧力にもかかわらず、長期的にはクローネにとって良好な外部環境が整うと分析。さらに、金利差から収益を得る「魅力的なキャリー」もクローネの支援材料となり、再び上昇基調に転じるとの見方を示した。
投資家への示唆
UBSの分析は、最近のクローネ安は長期的なクローネ高トレンドにおける一時的な調整であり、むしろエントリーの好機となり得ることを示唆している。投資家にとって、原油価格や世界的な金融政策の動向といった短期的な変動要因と、金利差やノルウェー経済のファンダメンタルズといった長期的な支援材料を比較検討することが重要となるだろう。