Story
イランの攻撃を受け、トランプ大統領が暫定合意は「終わった」と発言

Summary
トランプ米大統領は8日、イランが湾岸地域の米軍基地を攻撃したことを受け、戦争終結に向けた暫定合意は「終わった」と述べた。この敵対行為の激化は、原油価格の急騰を引き起こしている。
Text size
Background
ドナルド・トランプ米大統領は8日、イランが湾岸地域の米軍基地に新たな攻撃を行ったことを受け、同国との戦争終結に向けた暫定合意は「終わった」との見解を示した。トルコのアンカラでNATO首脳会議を前に記者団に語ったもので、敵対行為の再燃により原油価格は急騰した。
今回の攻撃は、米国がホルムズ海峡でのタンカー攻撃への報復としてイランの標的を攻撃したことに対し、イランがバーレーンとクウェートの米軍施設を標的にしたことで発生した。一連の攻撃は、6月17日に署名された脆弱な停戦合意(覚書)をさらに揺るがすものとなっている。
イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は、バーレーンとクウェートの米軍施設を標的にしたと発表。一方、米中央軍(CENTCOM)は、停戦に違反して船舶を攻撃したイランに大きな代償を負わせるため、IRGCが使用する60隻以上の小型ボートなどを標的とした作戦を実施したと述べた。
Adこの事態に対し、北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長は、米国のイランに対する新たな攻撃は「絶対的に必要」だったと述べた。欧州連合(EU)のカヤ・カラス外務・安全保障政策上級代表も、米・イラン間の砲火の応酬は「戦争終結に向けた既に困難な交渉をさらに複雑にする」と懸念を示した。
緊張激化を受け、金融市場ではブレント原油先物が一時5%以上急騰し、1バレル78ドル台をつけた。これに先立ち、米国はイランによる石油販売を許可していたライセンスを撤回しており、イラン側はこれを停戦合意違反だと非難していた。