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アウディ独工場で数千人規模のデモ、工場閉鎖の可能性に抗議

Summary
独アウディのネッカーズルム工場で、従業員約6,000人が工場閉鎖の可能性に抗議するデモを実施した。親会社フォルクスワーゲンが進める大規模な再編計画の一環で、地域経済への影響も懸念されている。
独自動車大手アウディのネッカーズルム工場で数千人の従業員が、親会社フォルクスワーゲン(VW)が進める大規模な再編計画の一環として浮上した工場閉鎖の可能性に抗議し、デモを行った。ロイター通信が29日に報じたもので、コスト高や競争激化に直面するドイツ自動車業界の厳しい状況を浮き彫りにしている。
ネッカーズルム工場で大規模デモ
報道によると、ドイツ南西部のネッカーズルムにあるアウディ工場で行われた抗議デモには、従業員評議会の発表で約6,000人が参加した。参加者らは、2030年以降に工場が閉鎖される可能性について経営陣からの明確な説明を要求しており、ある従業員は「工場の閉鎖と我々の将来が危険に晒されることを恐れている」と不安を表明した。
フォルクスワーゲン・グループの再編が背景
今回の抗議の背景には、親会社VWグループが推進する大規模な経営改革がある。オリバー・ブルーメCEOは、代替案が見つからない場合、2030年以降にネッカーズルムを含むドイツ国内の4工場が閉鎖される可能性があると警告している。
AdVWグループ全体では、協議されている人員削減が最大10万人に倍増する可能性も報じられており、労使間の交渉は緊張を増している。ドイツの自動車業界は、高コスト、中国メーカーとの競争激化、米国の関税などの課題に直面しており、同業のBMWも数千人規模の人員削減を発表するなど、リストラの動きが広がっている。
工場の将来と地域経済への影響
ネッカーズルム工場は、アウディの「A5」「A6」「A8」や、電気自動車(EV)の「e-tron GT」などを生産し、約15,000人の従業員を雇用している。従業員評議会は、工場の将来を確保するため、量産型EVモデルの生産を同工場に割り当てるよう求めている。
地元のシュテフェン・ヘルトヴィヒ市長は、工場閉鎖は「大惨事」となると警告。メルセデス・ベンツやポルシェなども拠点を置く同地域の自動車産業全体にドミノ効果が及ぶことへの強い懸念を示した。アウディ自身も、かつて収益の柱であった中国市場での販売不振や、米国に生産拠点がないことによる関税問題に直面している。