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テバ株が急伸、EPSは予想下回るも売上高と主力製品が好調

Summary
イスラエルの製薬大手テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズの株価が急伸。第2四半期決算で調整後EPSは予想を大幅に下回ったものの、売上高が予想を上回り、主力革新薬の好調な業績と通期見通し引き上げが好感された。
イスラエルの製薬大手テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ(TEVA)の株価が、29日の市場開場前の時間外取引で6%近く急伸した。同日発表された2026年第2四半期決算において、売上高が市場予想を上回り、主力製品群の力強い成長が示されたことが投資家に好感された。
予想上回る売上高と一時費用によるEPSの未達
テバが発表した第2四半期の売上高は41億4000万ドルとなり、アナリストのコンセンサス予想である約40億5000万ドルを上回った。一方で、調整後の一株当たり利益(EPS)は0.02ドルにとどまり、コンセンサス予想の約0.62ドルを大幅に下回る結果となった。
しかし、このEPSの未達は、Emalex Biosciences社の買収に関連する7億2600万ドルの費用が主な原因である。この一時的な費用が一株当たり約0.61ドルの影響を与えており、市場関係者はこの特殊要因を除いた実質的な事業の強さに注目している模様だ。
主力革新薬が成長を牽引
今回の決算で特に注目されたのは、同社の「成長への転換(Pivot to Growth)」戦略の中核をなす3つの主力革新薬の業績だ。ハンチントン病治療薬「Austedo」、片頭痛治療薬「Ajovy」、統合失調症治療薬「Uzedy」の四半期売上高は、合計で初めて10億ドルを突破。現地通貨ベースで前年同期比43%増という力強い成長を記録した。
Adこの好調な勢いを受け、テバはこれら3製品の通期見通しを引き上げた。これは、同社の成長戦略が着実に成果を上げていることを示すシグナルとして、投資家心理をさらに押し上げる要因となった。
アナリストの強気な見方と市場の反応
決算発表を受け、証券会社のパイパー・サンドラーはテバの目標株価を42ドルから44ドルに引き上げ、投資判断「オーバーウエート」を維持した。現在、テバをカバーするアナリスト12社すべてが「買い」評価としており、市場の強気な見方がうかがえる。
同日の時間外取引では、S&P 500などの主要株価指数がほぼ横ばいであったことから、テバ株の上昇は市場全体の地合いではなく、同社固有の好材料が評価されたものとみられる。今回の決算内容は、一時的な費用計上による見かけ上のEPSの悪化を補って余りある、事業の根本的な強さを示したと言えるだろう。