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テンセント、中国AI「Manus」の筆頭株主目指し交渉中=FT報道

英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が報じたところによると、中国のテクノロジー大手テンセントが、国内AIスタートアップ企業Manusの筆頭株主となるべく交渉を進めている。この動きは、中国当局が米メタ・プラットフォームズによるManusの買収を撤回するよう命じたことを受けたものだ。
交渉の概要
FTが関係者2名の話として伝えたところでは、テンセントはZhenFund、HSG、そしてManusの経営陣と共に、メタによる買収を解消するための取引について協議している。この協議は、メタが提示したのと同じ20億ドルの企業価値評価に基づいて行われているという。
この取引により、テンセントはManusの筆頭株主となる見込みだが、過半数には満たない少数株主にとどまると報じられている。交渉は現在も進行中で、新たな投資家が加わる可能性もある一方、米国のベンチャーキャピタルであるベンチマークなど、かつての支援者は参加しない見込みだ。
中国政府の意向と市場への影響
Ad今回の交渉の背景には、中国政府が国内の主要AI企業に対する支配力を維持しようとする強い意向がある。中国当局は今年4月、メタによるManusの買収を覆すよう指示しており、国内の先進的なAI技術の海外流出を警戒する姿勢を鮮明にしている。
この事案は、外国企業が中国の戦略的なハイテク分野、特にAIセクターに投資する際、地政学的リスクや規制の不確実性が高まっていることを投資家に示唆している。国家主導で技術覇権を追求する中国の動向は、今後の海外からの対中投資に影響を与える可能性がある。
Manusとメタの動向
Manusは2025年初頭、複雑なタスクを自律的に実行できる同名のAIエージェントを発表し、一躍注目を集めた。メタは昨年12月の買収後、速やかにManusを自社事業に統合したが、現在は事業の分離を進めているとFTは報じている。