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STマイクロの業績見通しが嫌気され株価急落、欧州半導体株も連れ安

欧州の半導体大手STマイクロエレクトロニクス(STMicroelectronics)の株価が23日、市場予想を下回る第3四半期の売上高見通しを嫌気して急落し、他の欧州半導体関連株にも売りが波及しました。好調な第2四半期決算も、投資家の懸念を払拭するには至りませんでした。
弱い見通しが好決算を上回る
STマイクロが発表した第3四半期(7-9月期)の売上高見通しは、中間値で37億ドルとなり、アナリストのコンセンサス予想である37億6000万ドルを約2%下回りました。これを受け、同社のミラノ上場株は一時15%近く下落しました。
同社の第2四半期決算は、売上高が前年同期比26%増の34億9000万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益(EPS)が0.31ドルと、それぞれ市場予想(売上高34億7000万ドル、EPS 0.23ドル)を上回る好調な内容でした。しかし、EBITDA(利払い・税・償却前利益)やフリーキャッシュフローが予想に届かなかったことも、株価の重荷となった模様です。
欧州半導体セクターへの波及
STマイクロの株価急落は、欧州の半導体セクター全体にネガティブなセンチメントを広げました。同セクターの主要企業は軒並み下落しています。
Ad- インフィニオン(Infineon): 一時4.4%下落
- BEセミコンダクター(BE Semiconductor): 3.7%下落
- ASMインターナショナル(ASM International): 1.7%下落
- ASML: 約1%下落
一方で、好決算を発表したソイテック(Soitec)の株価は最大22%急騰するなど、銘柄によって明暗が分かれる展開となりました。
長期的な成長への期待も
短期的な見通しへの懸念が広がる中、STマイクロの経営陣は長期的な成長に自信を示しています。ジャンマルク・シェリー最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、第4四半期にはAIデータセンターや低軌道(LEO)衛星通信向けの需要が牽引し、売上高の成長が加速するとの見方を示しました。同氏は第4四半期の売上高が40億ドルを超えると予想しています。
また、同社はAIデータセンター関連の売上高目標を、2026年に10億ドル以上、2027年には20億ドルを大きく上回る水準へと引き上げており、短期的な軟調さは一時的なものとの見方を強調しました。市場参加者は、同日に予定されている欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定も、金利に敏感な成長株の動向を左右する要因として注視しています。