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STマイクロ株が急落、中核利益の未達と慎重な第3四半期見通しが重し

Summary
半導体大手のSTマイクロエレクトロニクスは、2026年第2四半期決算で中核利益が市場予想を下回り、第3四半期の売上高見通しもコンセンサスに届かなかったことから、株価が大幅に下落した。
半導体大手のSTマイクロエレクトロニクス(STM)の株価は、23日の取引で急落した。同社が発表した2026年第2四半期決算において、中核となる利益指標が市場予想を下回ったことに加え、第3四半期の売上高見通しが慎重な内容となり、投資家の失望を招いた。
第2四半期決算、利益面に課題
同社が発表した第2四半期決算によると、純売上高は34億9000万ドル、非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.31ドルとなり、いずれもウォール街の予想を上回った。しかし、中核EBITDA(利払い・税・償却前利益)は6億7900万ドルにとどまり、アナリスト予想の約7億9770万ドルを大幅に下回った。これは、NXPのセンサー部門買収に関連する評価損や再編費用、会計上の影響が利益を圧迫したためである。
ジャン=マルク・シェリーCEOは、「CECP(コンシューマー・エンゲージメント&コンテンツ・プラットフォーム)および自動車部門の増収に牽引され、第2四半期の売上高は事業見通しの中間点を上回った」と述べたが、市場は利益面の課題を重く見た。
慎重な第3四半期見通し
投資家心理をさらに冷え込ませたのは、今後の見通しである。同社は2026年第3四半期の売上高見通しの中間値を37億ドルとし、市場コンセンサスの約39億ドルに届かなかった。また、売上総利益率も約37%に回復するにとどまると予想されている。
Adアナリストは、第3四半期の見通しが弱い背景の一部として、新型「iPhone 18」の生産立ち上がりの遅れを指摘している。経営陣はデータセンター向け売上高の目標を引き上げ(2026年に10億ドル超、2027年には20億ドルを大幅に上回る可能性)、長期的な成長性を示したが、市場の関心は短期的な業績の鈍化に集中した。
市場の反応と背景
この決算内容を受け、STマイクロの株価は米国市場の取引開始前(プレマーケット)の時点で14.6%下落。先行して取引が始まった欧州市場でも、パリとミラノで心理的な節目である50ユーロを割り込むなど、売りが加速した。この日の株式市場は、米国および欧州の主要株価指数が軒並み下落するリスクオフ地合いとなっており、全体的なセンチメントの悪化も株価の下げを助長した。
ただし、今回の急落にもかかわらず、同社の株価は年初来で110%以上の上昇を記録している。そのため、本日の下落はファンダメンタルズの崩壊というよりは、むしろ急騰してきた株価に対する利益確定売りや過熱感の調整という側面が強いとみられる。