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ビットコイン、55%下落も「底堅さの表れ」=スカラムーチ氏、10万ドル超えを予測

スカイブリッジ・キャピタル(SkyBridge Capital)の創業者であるアンソニー・スカラムーチ氏は、現在のビットコイン(BTC)市場について、価格が55%下落したにもかかわらず、むしろ需要の底堅さを示しているとの見解を表明した。同氏は、市場構造の変化を理由に、長期的には価格が10万ドルを超える可能性があると予測している。
下落幅の縮小が示す市場の強靭性
スカラムーチ氏はSALTワイオミング・ブロックチェーンシンポジウムで、今回の下落を「健全な調整」と位置づけた。ビットコインは正式に弱気相場入りしたが、55%という下落幅は、過去の弱気相場で常態化していた75%から80%の暴落に比べて大幅に小さいと指摘。この事実は、市場が売り圧力をより効果的に吸収できるようになったことを示唆しており、基盤となる需要の強靭さを反映しているという。
同氏は、一部の資金が暗号資産分野からAI(人工知能)分野へ流れていることが取引活動の低下の一因となっているとしつつも、パニック売りには至っていないと分析。これは、投資家の保有継続への自信が高まっている証拠だと述べた。
機関投資家の参入と供給減が構造変化を促進
現在の市場の底堅さの背景には、需要と供給の両面における構造的な変化がある。スカラムーチ氏によると、主に以下の2点が挙げられる。
Ad- 需要面の拡大: ビットコイン現物ETF(上場投資信託)の承認により、伝統的な金融機関や機関投資家が規制に準拠した形で市場に参入する道が開かれた。これにより、過去の個人投資家主導の市場とは異なり、投資家基盤がより広範かつ強固になっている。
- 供給面の制約: 2024年4月に発生した「半減期」により、ブロック生成に伴う新規供給量が6.25BTCから3.125BTCへと半減した。2028年に予定される次回の半減期では、さらに1.5625BTCまで減少する見込みで、ビットコインの希少性が一層高まる。
10万ドル超えの可能性と今後の見通し
スカラムーチ氏は、供給の減少と需要の増加という2つの要因が組み合わさることで、長期的には価格を押し上げる力となると見ている。同氏は、この「需給のギャップ」が最終的にBTC価格を10万ドル以上に押し上げる可能性があると予測した。
ただし、力強い上昇トレンドが再開するまでには、市場はしばらくの調整期間を経る可能性があるとも付け加えた。この期間は、ETF承認後、市場が個人主導から機関投資家主導へと移行する上での重要な検証期間になると見られている。