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SKハイニックスがナスダック上場、チェ会長の長期的賭けがAIブームで結実

Summary
韓国の半導体大手SKハイニックスが、265億ドル規模の評価額で米ナスダック市場に上場。SKグループのチェ・テウォン会長が2012年に行った赤字企業の買収というリスクの高い賭けが、AIブームを追い風に大きな成功を収めた。
韓国の半導体大手SKハイニックスが金曜日、265億ドル(約4兆円) の評価額で米ナスダック市場への上場を果たした。これは、SKグループのチェ・テウォン(崔泰源)会長がかつてリスクが高いと見なされた賭け、すなわち赤字続きの半導体メーカーの買収が、AI(人工知能)分野の巨大企業へと変貌を遂げた末の最終的な成果を示すものである。
HBMへの賭けが奏功
SKグループが2012年にハイニックスを買収した際、この決断はグループ内部でさえ問題視されていた。ロイター通信によると、当時のハイニックスは赤字を計上し、市場シェアと技術の両面でサムスン電子に後れを取っていたためだ。メモリー半導体事業は景気循環の影響を受けやすく、巨額の設備投資を必要とすることも懸念材料だった。
しかし、チェ会長のリーダーシップの下、SKハイニックスは当時ニッチな技術であった高帯域幅メモリー(HBM) への投資を10年以上にわたり継続。この戦略的賭けは、HBMがNVIDIA製のAIアクセラレータに不可欠な部品となったことで見事に成功し、同社を世界最大のHBM生産企業へと押し上げた。
NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは6月にソウルで、「SKは我々の最大のメモリーパートナーだ。彼らの協力なくして、今日のAI産業がこれほど素晴らしく発展することはなかっただろう」と語ったと報じられている。
Ad市場の懸念と今後の見通し
SKハイニックスがAIブームの波に乗る一方で、市場では需要がメモリー価格の急騰に追いつかなくなる可能性への懸念も浮上している。チェ会長自身も4月のスピーチで、現在のメモリー供給不足について「この状況が永遠に続くことはない」との見方を示した。
SKハイニックスとサムスンは最近、急増する需要に対応するため、韓国国内の新工場に数千億ドル規模の投資を行う計画を発表した。この大規模な設備投資は、景気循環の激しいメモリー業界における潜在的な供給過剰への懸念を再燃させている。
チェ会長によるハイニックス買収は、韓国の企業史において最も成功した賭けの一つとして、その功績がますます評価されている。今回のナスダック上場は、同氏の先見性と長期的なビジョンが大きな成果につながったことを象徴する出来事と言えるだろう。