Story
SKハイニックスのADR売り出し、応募倍率7倍超と報道 AI需要に強い期待

Summary
韓国の半導体大手SKハイニックスが計画する280億ドル規模の米国預託証券(ADR)売り出しで、価格設定を前に応募が7倍以上に達したと報じられた。AI向けメモリーチップへの旺盛な投資家需要を浮き彫りにしている。
韓国の半導体大手SKハイニックスが計画する280億ドル(約4.4兆円)規模の米国預託証券(ADR)の売り出しにおいて、価格設定を前に応募額が募集枠の7倍を超えたことが明らかになった。ロイターが木曜、関係者の話として報じたもので、人工知能(AI)向けメモリーチップの主要サプライヤーに対する投資家の強い関心を示している。
旺盛な需要を背景に株価も上昇
この報道を受け、ソウル市場でSKハイニックスの株価は6%上昇し、同日の韓国総合株価指数(KOSPI)の上昇率2.4%を大きく上回った。同社株はここ2週間、ハイテク株全般の利益確定売りの流れの中で約25%下落していたが、過去12ヶ月では約680%の上昇を記録している。
今回のADR売り出しは、先月のスペースXによる857億ドルの新規株式公開(IPO)に次ぐ、世界で2番目の規模になると見込まれている。調達資金は、急増するAI向けメモリーチップの需要に対応するための新工場建設や設備投資に充当される計画だ。
AdAIインフラの中核を担う
SKハイニックスは、AIチップのリーディングカンパニーであるエヌビディア(Nvidia)に対し、AIサーバーに不可欠な広帯域メモリー(HBM)を供給する主要サプライヤーとしての地位を確立している。世界的なAIへの投資ブームが続く中、同社はAIインフラのサプライチェーンの中心に位置づけられており、今回の旺盛なADR需要は、その立場を再確認させるものとなった。
引受会社は木曜の韓国市場取引終了後に価格設定のガイダンスを提示し、投資家への割り当ては米国の取引時間中に最終決定される見通し。ADRは金曜にナスダック・グローバル・セレクト・マーケットで取引が開始される予定だ。