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ServiceNow株、AI収益化が回復の鍵 高バリュエーションが課題

法人向けソフトウェア大手のServiceNow (NOW) の株価は、AI(人工知能)事業の収益化への期待を背景に回復基調を示しているものの、高いバリュエーションが今後の課題となっています。Investing.comによると、同社株は過去1ヶ月で13.95%上昇しましたが、依然として過去1年間では25.43%の下落となっています(9月15日時点)。
AI事業の収益化が試金石
ServiceNowの今後の株価を占う上で、AI技術の収益化が最大の焦点となります。強気筋は、AIが同社の強みであるワークフローエンジンをさらに強化し、企業価値を高めると見ています。あるアナリストは、同社のAIアシスタント「Now Assist」の年間契約額(ACV)が2026年には10億ドルに達するとの予測を示しました。
一方で、懸念材料も存在します。顧客がAIを活用して独自の社内ツールを開発し、外部ソフトウェアへの需要が減少する可能性が指摘されています。また、同社が続けてきた積極的な企業買収に伴う、事業統合や利益率へのリスクも無視できません。
堅調な財務と業績見通しの下方修正
ServiceNowは安定したキャッシュ創出力を誇っており、投機的なソフトウェア企業とは一線を画します。Investing.comのデータによれば、同社の売上高は2022年の72.5億ドルから2025年には132.8億ドルに、レバレッジド・フリーキャッシュフローも同期間に21.7億ドルから45.8億ドルへと着実に拡大しています。
Adしかし、市場の反応は慎重です。直近の四半期決算は売上高・EPS(1株当たり利益)ともに市場予想を上回ったにもかかわらず、発表後に株価は9.92%下落しました。これは、アナリストによるEPS予想が過去90日間で6.01%引き下げられるなど、将来の業績に対する見方が弱まっていることが背景にあるとみられます。
テクニカル分析と今後の見通し
テクニカル面では短期的に改善が見られ、日足および週足のシグナルは「強い買い」を示しています。しかし、月足のシグナルは依然として「中立」であり、長期的な回復局面に入ったと判断するのは時期尚早です。
今後の見通しは慎重ながらも建設的と言えます。実績PER(株価収益率)が88.1倍と高水準にあるため、今後の業績ガイダンスで市場を失望させる余裕はありません。重要な価格水準として、上値抵抗線である142.80ドル近辺を安定して上回ることができれば回復シナリオが強まる一方、下値支持線の129ドル~130ドルを割り込むようであれば、AIへの懸念や業績見通しの悪化が再び強く意識されるでしょう。