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ポンド、FRBのタカ派観測で対ドル下落 ドル全面高の展開

英ポンドは2日、対米ドルで下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)がよりタカ派的な金融政策を維持するとの観測が市場で強まり、ドルが主要通貨に対して幅広く買われたことが背景にある。
FRBのタカ派姿勢観測でドル全面高
外国為替市場では、ポンドドル相場(GBP/USD)が0.04%安の1.3509ドル、ユーロドル相場(EUR/USD)が0.13%安の1.1577ドルへとそれぞれ下落した(日本時間2日午後8時52分時点)。
この動きは、先週のケビン・ウォルシュFRB議長による発言を受け、市場がFRBの利上げ軌道をより積極的に織り込み始めたことが主因だ。INGのグローバル市場責任者であるクリス・ターナー氏は、「FRBを巡る循環的なストーリーが、ドルの価値低下という弱気テーマを上回る可能性がある」と指摘。同氏はドルインデックス(DXY)が100.10~100.20近辺まで上昇するとの見方を示した。
市場の焦点は米経済指標とFRB高官発言へ
INGによると、ウォルシュ議長のタカ派的な発言により、市場の基本的な見方は9月の利上げへと傾いた。背景には、経済が「合理的に力強い」中で、インフレが目標に向かって十分に速く低下していないとの認識がある。
Ad市場参加者は、2日に発表されるADP雇用統計や耐久財受注、FRBの地区連銀経済報告(ベージュブック)に注目している。さらに3日にはクリストファー・ウォラーFRB理事の講演が予定されており、INGは「驚くほどハト派的なデータが出ない限り」、同理事が利上げのシナリオを補強すると予想している。
ポンド安は英国要因にあらず
今回のポンド安は、英国固有の経済・政治的要因によるものではなく、FRBの政策見通しの再評価に伴うドル全面高を反映した動きだ。INGの分析では、イングランド銀行の政策や英国の経済指標は、この日のポンドの動きの主因とはされていない。
一方、ユーロもエネルギー価格の上昇とFRBのタカ派姿勢という逆風に直面している。INGはユーロドル相場が1.15ドルに向けて下落する可能性があるとみている。FRBのタカ派的な論調は、スイスフランや金、ビットコインの価格にも下押し圧力となっている。