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英ポンド、ドル高で下落 FRBの引き締め観測が重し

17日の外国為替市場で英ポンドが対ドルで下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)高官によるタカ派的な発言がドルを押し上げ、ポンドの重しとなった。外国為替市場の短期的なボラティリティは2021年以来の低水準にあり、市場は静けさを保っている。
ドル高がポンドを圧迫
FRBのローリー・ローガン総裁とジェフリー・シュミット総裁が16日にタカ派的な見解を示したことを受け、市場ではFRBが金融引き締めを続けるとの見方が強まった。これにより、ドルが主要通貨に対して上昇した。
- 英ポンド/ドルは0.26%安の1.3441ドルに下落。
- ユーロ/ドルも0.09%安の1.1433ドルで推移した。
市場では年内に35ベーシスポイントの利上げが織り込まれているが、INGのFXストラテジスト、フランチェスコ・ペソレ氏は、この見方を「あまりにも積極的すぎる」と指摘し、同行の基本シナリオは金利据え置きであるとしている。
市場のボラティリティとポンドの先行き
Adドルインデックスの1ヶ月物インプライド・ボラティリティ(予想変動率)は2021年以来の低水準に低下している。ペソレ氏はこの静けさについて、AI主導の株式市場の底堅さが為替市場を安定させていると分析する一方、「為替ボラティリティとドルの双方にとってリスクは明らかに上方向に偏っている」と警告した。
今回のポンド下落は、英国のファンダメンタルズ悪化ではなく、主にドル側の要因によるものとみられている。UBSスイスのストラテジスト、コンスタンティン・ボルツ氏によると、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータではポンドの売り持ち高が積み上がっており、短期的なドルの圧力が後退すれば、ショートカバー(買い戻し)がポンドの最近の上昇を後押しする可能性があるという。
今後の注目材料
市場は今後発表されるミシガン大学消費者信頼感指数や住宅着工件数などの米経済指標、そしてハト派とされるFRBのフィリップ・ジェファーソン副議長のコメントに注目している。これらの結果がFRBの金融政策見通しを左右する可能性がある。
英国国内では、来週就任予定のアンディ・バーナム新首相が同日に演説を予定しており、政治的な不確定要素となっている。ペソレ氏は、ポンドが短期的に割高な水準で政権移行期を迎えることは「ポンドにとってリスクだ」と指摘している。