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ポンド上昇、米小売売上高の不振でFRBの利上げ観測が後退

週明けの為替市場で英ポンドが対ドルで上昇した。先週末に発表された米国の7月小売売上高が予想外の落ち込みを見せたことで、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月の会合で利上げを一時停止するとの観測が強まり、ドルが全面安となった。
米小売統計がドルを圧迫
金曜日に発表された米国の7月小売売上高は、前月比で0.6%減少し、市場予想の0.1%増を大きく下回った。これは2025年5月以来、最大の月間下落率となる。このデータを受け、市場が織り込む9月のFRBによる利上げ幅はわずか7ベーシスポイント(bp)に低下。来年の累積利上げ幅の予想も50bpから35bpへと大幅に縮小した。
オランダの金融大手INGのグローバル市場責任者であるクリス・ターナー氏は、「ドルインデックス(DXY)は99.40~100.00のレンジ下限を試しており、投資家が高利回り通貨や景気循環通貨に目を向ける中、今週は軟調な展開が続く可能性がある」と指摘している。
市場の焦点はFOMC議事要旨と英国経済指標へ
今週の市場の最大の注目材料は、水曜日に公表される7月29日開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨だ。ただターナー氏は、7月の会合以降、経済指標の軟化が続いているため、議事要旨が市場の想定よりタカ派的な内容であったとしても、市場が「完全にタカ派的な思考様式に切り替えるのは難しいだろう」との見方を示した。
Adポンドの上昇は、英国固有の好材料というよりも、主にドル安によってもたらされたものだ。INGはポンドに対して「緩やかな弱気」スタンスを維持しており、その理由として今週発表される英国の重要データが市場を失望させる可能性を挙げている。火曜日には雇用・賃金統計、水曜日には7月の消費者物価指数(CPI)の発表が控えている。
ユーロは対照的に堅調
一方で、ユーロはポンド以上に堅調な動きを見せている。INGによると、米国のAI主導の株式市場ブームに対する分散投資先として、ユーロ圏資産への国際的な資金流入が続いていることが背景にあるという。その規模は過去12カ月間の累計で約1兆ユーロに達するとされる。
今週の相場における主なリスク要因としては、水曜日のFOMC議事要旨が予想外にタカ派的な内容となること、または英国の経済指標が著しく市場予想を上回る結果となることが挙げられる。