Story
米パーマー・スクエア・キャピタル、身売り検討か CLO事業の成長背景に=ブルームバーグ

Text size
Background
ブルームバーグが関係者の話として報じたところによると、運用資産370億ドル(約5.7兆円)を誇る米クレジット投資会社パーマー・スクエア・キャピタル・マネジメントが、身売りを検討していることが明らかになった。同社はすでに投資銀行を起用し、買い手候補からの提案を評価し、リストの絞り込みを進めているという。
CLO事業が中核
買い手にとってパーマー・スクエアの最大の魅力は、ローン担保証券(CLO)の組成・運用プラットフォームとみられている。S&Pグローバルのデータによると、同社の運用資産総額のうち約270億ドルをCLOが占めており、同社は米国有数のCLO発行体の一つとなっている。
近年、クレジット市場の拡大を背景に、米国のCLO市場は過去15年間で4倍以上の1.3兆ドル超の規模にまで急成長した。この市場での確固たる地位が、パーマー・スクエアの企業価値を押し上げる要因となっている。
Ad2008年金融危機後に創業
パーマー・スクエアは、2008年の金融危機後に生じたクレジット市場の歪みに着目したクリス・ロング氏が、自己資金約1000万ドルを元手に設立した。その後、妻のアンジー・ロング氏が参画し、2013年からCLOの運用を開始した。
現在はクリス・ロング氏が会長兼最高経営責任者(CEO)、アンジー・ロング氏が最高投資責任者(CIO)を務めている。同社はCLOのほか、オポチュニスティック・クレジット、プライベート・クレジット、上場している事業開発会社(BDC)など、多岐にわたるクレジット戦略を手がけている。