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米軍、イランのララク島を攻撃 ホルムズ海峡の緊張高まり原油価格が急伸

Summary
米軍がホルムズ海峡に近いイランのララク島にある発射装置を攻撃したことを受け、中東の地政学的リスクが再燃し、週明けのアジア市場で原油価格が急伸した。
週明け月曜のアジア市場で原油価格が急伸した。米軍がホルムズ海峡に隣接するイランのララク島にある発射装置2基を攻撃したと報じられ、世界で最も重要な石油輸送路における供給障害への懸念が再燃した。
米軍による攻撃の詳細
報道によると、米軍は日曜、ホルムズ海峡の戦略的水路に面したイランのララク島で、発射装置2基に対する軍事行動を実施した。これは7月末以来、米国がイランに対して行ったことが確認された初の軍事攻撃となる。
米当局者の一人は、イランのイスラム革命防衛隊が、水雷を搭載したロケット弾を同海峡に向けて発射する準備を進めているのが確認されたため、攻撃に踏み切ったと述べたとされる。さらに、米フォックスニュースは米国の情報筋を引用し、イランがこの攻撃への報復としてヨルダンに駐留する米軍にミサイルを発射したと報じた。報道によれば、飛来したミサイルのほとんどは迎撃され、重大な被害は報告されていない。
市場への影響と今後の見通し
この報道を受け、原油価格は大幅に上昇。日本時間31日午後0時53分時点で、11月渡しの北海ブレント原油先物は2.5%高の1バレル=90.28ドル、ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)先物は2.2%高の85.24ドルを付けた。
Adオランダの金融大手INGのアナリストはレポートの中で、「今回の事案が報復の応酬に発展し、海運会社がホルムズ海峡の通航を躊躇するようになるかどうかが焦点だ」と指摘。アナリストらによると、同海峡を通過する原油輸送量は日量平均500万バレルまで回復していたが、情勢がさらにエスカレートすれば、この流れが再び圧迫される可能性がある。
高まる中東情勢への感応度
今年の原油市場は、中東の地政学的動向に極めて敏感に反応してきた。軍事的緊張の高まりや停戦交渉の行方、ホルムズ海峡の通航状況などを巡る期待の変化が、ブレント原油価格の大きな変動要因となっている。
今月上旬には、米イラン間の和平交渉の進展に疑問符がついたことや、イランが米国の姿勢転換がない限り海峡閉鎖を続けると主張したことなどから、ブレント原油は7月末以来の高値水準に達していた。市場は中東情勢のほか、米国の戦略石油備蓄の動向など、より広範な需給要因にも引き続き注目している。